
わたしも立派な「負け犬」
(青藍・近畿・パートナー無・32歳)
酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』は読むつもりだけど、まだ読んでいないし……と思いながらみなさんの投稿を読んでいて思い出しました。マンガなんですが、木村千歌さんの『なんてたって結婚!』です。ゲーム好きの著者らしく、ロールプレーイングゲームのようなタイトルや構成になっていて面白いですよ! これらの本を読んでいたころは、自分の時はああしようこうしようと考えたりしていたけれど、今ではすっかり、「もし結婚したとしてもジミジミでいいや。むしろ何もなしがいいや」と思うようになってしまいました。わたしも立派な「負け犬」という感じです。
愛し合って結婚した夫が今は一番ストレス
(puririn・神奈川・パートナー有・31歳)
結婚生活4年半。わたしなりには頑張ってきましたが、もう限界が近い今日このごろ、一緒に異性と生活する難しさをバサリと斬って書いてくれた2冊をご紹介します。『こんな男とは暮せない』(荒谷慈著)は結婚前の人も結婚後の人も、パートナーが変貌?と感じ始めたら読むべし。いろいろなケースに「お別れ度数」が表示されててなかなか面白い。もう1冊は『夫よ、あなたがいちばんストレスです!』(村越克子著)です。愛し合って結婚した夫が今は一番ストレス、という現状。小さなことなんですよ、うざいと思う瞬間。ちりも積もれば……。
結婚がすべてを解決してくれると思っていた
(sachamaru・北海道・パートナー無・28歳)
一年前に婚約を破棄されてから、「結婚とは何か」についてずっと考えています。その間に多くの本を読みましたが、中でも一番印象的だったのが『結婚幻想』という香山リカさんの本です。結婚と自分の問題を混ぜて考えるから、物事が複雑になるのだと言っています。現にわたしも、仕事を辞めたいとか、老後が不安だとか、一人は寂しいとか、世間体が悪いだとか、自分問題を結婚問題だと勘違いしていました。結婚がすべてを解決してくれると思っていましたが、すべて自分自身の問題なのだと気付づかせてくれました。
その気になればいくらでも相手は見つかる(Stroopwafel・長野・パートナー無・41歳)
結婚についての面白い本といえば、アギー・ジョーダンの『今日から1年以内にベスト・パートナーと結婚する13の方法』という本を読みました。「結婚したい!」と言うだけで何もしていなかった自分を反省。具体的な目標を定め目標達成に向かって努力する、という、当たり前のことを当たり前に実施することを教えられました。高学歴・高収入の女性はパートナーを見つけるのは困難。でも自分の視点をちょっと変えるだけで、自分にとってもっとも大切な価値観は何であるかを知るだけで、今まで見えなかった相手が見えてくるのです。そして今、わたしは地球の裏側に住む男性と知り合うことができました。その人と結婚するかどうかはわからないけれど、その気になればいくらでも相手は見つかる、という自信を持つことができました。
「お互い4番バッターだから、これからが面白い」(Kylin・大阪・パートナー有・44歳)
厳密には「結婚してからの本」なのですが、『夫婦公論』(藤田宜永さん+小池真理子さん)が面白かったです。藤田さんが「お互い4番バッターだから、これからが面白い」(つまり過去に付き合った異性が3人いて、夫婦となったのが4人目の交際者)というたとえが粋だと思いました。直木賞という大きな賞を先に取ったのは妻。それを外に内に憂いを秘めて過ごし、ごく最近夫も受賞してやっと追いついた藤田さんを応援しています。
負け犬は四の五のいうのが大好き(しろりむ・三重・パートナー無・35歳)
『負け犬の遠吠え』、『結婚の条件』はどちらもとても楽しく、興味深く読みました。負け犬の一人ですが、まだまだ結婚ということには多いに興味があります。結婚(それからもちろん恋愛!)に関する本はたくさん買って読んでいます。で、はたと気が付いたのです。勝ち犬になるためには、四の五のいわず、いいオスをみつけたらすぐにくっつくことが最重要使命なのに、負け犬というのは四の五のいうのが大好きなのですよ! お金払ってまで結婚に関する本を読み、同性の友人と(生物学的にはまったく無駄な)恋愛・結婚の分析を時には徹夜でして、結局、いわゆる「嫁き遅れ」。それでもやっぱり結婚に関する本は読んでしまいます。
よい本に出合えたおかげで(ponzu・東京・パートナー有・30代)
今は絶版の『まるごと結婚の本』は面白い。ライターを目指す人たちが、企画・取材・執筆する講座をとおして作った、「まるごと」シリーズの一冊。90年代後半の古本屋で見つけました。当時、結婚話が持ち上がっていたわたしは、結婚願望がなかったせいか、周囲の意見だけでは整理できず、「そもそも結婚とは何?」という疑問を解決しようと、いろんな情報を得ようとしていました。この本には、近代から現代の結婚のスタイル、慣習、結婚事情や流行ごとなど、多彩な情報が楽しく盛り込まれていました。
結婚式の演出に関する雑誌は当時多かったけれど、「そもそも結婚とは?」に答えてくれた本は初めてでした。半年間これらの資料も参考にしながら、相手と話し合った結果、自分たちに一番合うスタイルを見つけました。式や披露宴はせず、親しい人たちに夫婦として暮らしていくことを報告する程度にしました。お互いに名前が変わることに抵抗があったので、婚姻届は出さない「事実婚」に。その後も一般的な夫婦のように、山あり谷ありですが、今では、もっとも親密な家族として、お互いを必要としているようです。自分たちの選択に自信を持ち、穏やかに暮らせているのは、よい本に出会えたおかげだと感じています。
産婦人科医が書いた科学的な結婚入門書(mamarin)
自分が結婚する前に読んだ『完全なる結婚』(テオドール H.ヴァン・デ・ヴェルデ著)です。これはオランダ人産婦人科医が書いた科学的な結婚入門書です。19世紀のものなのですが、現在にも通じる知識が書かれています。著名人の言葉も引用されています。たとえばバルザックいわく「恋人であることは妻であることより気楽である。それはときどきお世辞を言うより、毎日才気を示すほうがむずかしいのと同じだ」。
多くの男性にも読んでほしい(四葉のクローバー)
酒井順子さんの本、この間読み終えたばかりです。面白かったので、周りにすすめたいのですが、誰彼にも勧められるというわけではなく、心苦しいところです。この本で一番興味深かったのは、自分よりレベルが下の女性を求める男性、オタク化して幼女趣味、バーチャル趣味に走る男性などがいて、問題の根源は女性だけにあるのではないということです。ぜひ、多くの男性にも読んでほしいと思います。
男女の違いの認識不足(よつば・東京・パートナー無・20代後半)
『この人と結婚していいの?』カウンセラーであり、ミュージシャンであり、牧師さんでもある石井希尚さんの著書です。これを読んで男の女って違うんだ、という当たり前でありながら、忘れがちなことを再認識できました。同時に、これまでに経験した数々の彼とのトラブルが、お互いに男女の違いの認識不足からきていたものだったと知ることができ、とても気持ちが楽になりました。彼にもこの本を読んでもらったら、「いままで疑問だった女性の心理がよくわかった」と言っていました。「どうして彼ってこうなの?」と思っているみなさん、もっと早く読みたかったと思ってもらえるはずですよ。おすすめです!
結婚する勇気も持てる本(まるげりーな・千葉・パートナー有・28歳)
直接結婚について書かれた本ではありませんが、結婚生活でとても役に立つ本があります。『話を聞かない男、地図が読めない女』です。わたしたち夫婦が、お互いのために一生懸命なのに、それがうまく伝わらずけんかになるときなど、「男に話を聞いてほしいときは、テレビを消して男の正面に立て」とか「女は最終的に抱きしめてほしいのだ」などの心に残った文章が思い出されます。とくにおすすめなのが、結婚しようか迷っている女性です。日本の夫婦は、男女の違いを理解できていないことが多いように思います。「夫として」「妻として」「父として」「母として」という役割が重きをおく家庭が多いのだから、仕方ないかもしれません。でも、これからは、夫婦がもっと幸せになるために、一人の人間として、自分らしく相手を愛することができたら、避けられたはずのけんかや離婚で後悔することもなくなるかもしれません。それならば、結婚する勇気も持てるでしょ?