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日本の医療制度の行く末(2003年2月15日)

趣味でコーラスをしているのですが、発声が悪かったのか昨年末のどに結節(ポリープとも言います)ができ、耳鼻咽喉科に通院いたしました。その医院は悪くはないのですが、即ファイバースコープの検査でした。治療費がグンと高くなります。コーラスの先生に話すと、「自分が若いころには手鏡のような小さな物でのどを診て、患者の体に負担をかけずに診察するお医者さんがいたのに今はすぐそれなんだから」とこぼしていました。わたし自身も体が弱く、持病も持っていますので病院とは切れない状態です。しかも夫が転勤族ですので、せっかく良い先生にめぐり合ったと思ったら引っ越さなくてはいけないということもしばしばです。

余談ですが、先日パソコンの講習会に出かけた時、インストラクターの方が「パソコンですから間違うこともあります」と言われ笑ってしまったのですが、たしかに機械も間違うのです。それを操作するのは人間ですので100%機械を信用すること無く、今までの経験で磨き上げた五感で判断するのはどんな分野でも同じことだと思うのです。とくに医者というのはそうではないでしょうか? 理想ではありますが政治家、官僚などに振り回されることなく患者の身体・心を治す仕事として働いていただきたいと思うのです。91歳で現役の日野原重明さんのように。(カルメン・ミッキー)


久しぶりにいいコラムに出会ったというよりは、これから日本が本気で考えていかなくてはいけない問題だとわたしも思っていました。

わたしはここ5年ぐらい病院に行っていません。怖くて行けません。実はわたしの住む街には空き地があるとすぐに病院ができます。通りを車で走ると歯医者が3軒、内科・眼科と、とにかくいたるところに病院ができています。もしかして、ここの医師会っておかしいんじゃないの?というぐらいです。他県から来た人もここは病院が多いと言います。病院が多い=それだけ競争が激しい。その図式からか、歯医者の例で言うと、奥歯の痛みを抱えて歯科に行ってもそれにはまったく手をつけずに頼みもしない違う歯から治していく。しかも2カ月たってもまだ治療が終わらない……身近な人の体験談です。

また、5年前に腹痛で、その当時大病院を移転させたばかりのまだ新しい施設に行きました。なんと検査のオンパレード。血液検査から尿検査、しまいにはなぜこんな検査が必要なのか!と抗議しました。それ以来そこには怖くて近づけません。

わたしは私腹を肥やすだけの日本の医療制度はおかしいと思います。なぜ風邪を診てもらうだけで総額1万円近くかかるのでしょうか? どこかがおかしくなっているとしか言えません。ここできちんと軌道修正しないと、大変なことになります。病院の情報開示、ランク付けなど、わたしたちができることからやっていかなくてはいけない時代なのかもしれません。まずは国民自身がしっかりと医療について目を光らせなくてはいけないのではないでしょうか?(匿名希望)


わたしは脳神経外科病院の看護師です。この仕事に従事して20年以上になります。臓器移植法案が可決する際、日本の死の判定、意識の見方スケールには統一性がないままの状態でした。

医療費の高騰に関しても、どこまで医療でまかなうべきものかどうかその線引きもないまま健保の3割負担を闇雲に行うのは、お金のために命を削っていくことになりかねないと考えます。

たとえば透析患者。もちろん、生活習慣に関係なく腎不全になった人もなかにはいますが、多くの患者の実態は、糖尿病など、生活習慣をコントロールできずに行く末、透析が必要になった患者です。透析があるから大丈夫、医療費も身障1級が取得できれば、すべて国が面倒見てくれるし、大丈夫、といった構図ができています。個人の自己責任も問わずに全てを医療でまかなっていくことが果たして最善の医療でしょうか? 生活習慣病に関しては、全て自費にするぐらいの厳しさが必要です。

わたしは、北欧のように透析はしない、必要な人は腎移植をする、薬に関しては、抗生物質を極力使わない、使うのであれば自費。もちろん抗精神薬、痛み止め、すべて自費としていくべきではないかと考えます。抗生物質の安易な使用がMRSAを招きました。必要最低限の薬を使用する、自己免疫力を引き上げる、そのような医療が残念ながらなされてはいません。

何でも医療で引き受けて、まるめて医療費の引き上げとするのではなく、必要な医療を提供すべく、国も医療も国民もすべてが考え直すべきではないかと思います。救急医療にDRGを導入する話も出ていましたが、医師の訓練内容や医療スタッフなど、すべてにおいてあまりにもアメリカとは異なります。日本独自の生き残りの方法もあります。高齢社会であれば医療費は止めどなく使われます。どう生きるか、健康管理は自己責任の時代であることを教育すべきではないかと日ごろ考えます。(crazydog)


コラムを読ませて頂いて感じたことを少し書かせていただきます。

高度成長期以降の日本の発展の陰に「国民皆保険」があったことは、やはり忘れてはならない、特筆すべきことだと思います。

貧しい人もその家族も、保険に加入さえしていればほぼ心配することなく日常的な医療を受けることができるという安心感は、いまや当然のこととされています。とくに、社会保険の扶養家族は保険料をいっさい負担することなく、治療を受けるときにも低負担で受診できるという本当にありがたい制度のおかげで、ちょっとしたことでも医者に気軽に受診できます。気兼ねの要らない医療制度です。

でも、こうした気軽さが、一方で、「一体本当はどの位の経費がかかっているのか」について関心を持たずに済ませてきた理由ではないでしょうか。一度全額負担をして、改めて請求をしてはじめて保険がおりるという不便なしくみであったら、わたしたちはもっと違った感覚と関心を医療に対して持つことになったのではないでしょうか。医療はサービス産業ではなく何か特別なもの、という漠然とした扱いが、受診者の医者に対する心理と相まって医療にかかる経費というものを棚上げにしてきたのではないかと思います。そうして放置されているうちに、どこから手をつけたらいいのか、手の施しようがないような事態にまで進んできたということでしょう。

いま、規制改革会議で医療の問題が大きく取り上げられていますが、保険制度を負担と受益の観点からしっかり見直すという外科手術と併せて、医療制度改革の全体像の構築へと続けてメスを入れていくことが必要ではないかと思います。医療改革という部分的な手術に失敗したからといって、再度全身手術をするということのないように……。(なつつばき)


足がしびれた、腰が痛いなどの加齢による慢性病で、整形外科など待ち合い室は老人で溢れています。こういう症状の多くは、もっと早い段階から、生活習慣、運動などにより、かなり防げるとされています。だとしたら、本当は、医療が必要であるわけではないのです。腰が悪くなる前に、積極的に生活することによって、健康な生活を送れたのです。正しい運動、食生活、体重を増やさない工夫。それを与えてくれるのは医療だけでなく、ジムかもしれません。でも、そうは言っても、保険のきく診療とジムでは、断然ジムのほうが高価。老人がジムより病院を選ぶのも無理ありません。

でも、そういう、自然な予防医療の施設を保険診療内で作れないものでしょうか。あえて医療保険のコストを落とすために。老人の慢性疾患の多くは厳密な医療行為を必要としていないものです。彼らをそういう施設に移行させることにより、診療コストを落とせないでしょうか。リハビリ施設でなく、健康生活支援施設。スタッフも高度な専門技術者はいりませんし、施設も病院のような維持費もかからないでしょう。待ち合い室に溢れる高齢者の半分をそういう施設で受け入れてもらえれば、それだけで保険負担分は減るはずです。何よりも、高齢者自身、そのほうが幸せなのではないでしょうか。(奥沢すずめ)

           

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