
住基ネットは無用の長物では? (景姫子・福島・パートナー有・31歳)
住基ネット始動と騒がれて鳴り物入りで導入されましたが、その利便性は発揮されたのでしょうか? 家族が単身赴任や遠隔地で生活している家庭ならまだしも、たいていの家族は一つの居住地区にいます。その家族にとって住基ネットは無用の長物ではないでしょうか。私自身一度も利用したこともないし住民票をもらうのも年に一度あればいいほうです。であれば、「個人情報が流出するかも……」という不安に悩まされるのは馬鹿馬鹿しいので、出来ることなら離脱したいと考えています。個人情報保護法も成立したことですし、離脱したい人は離脱しても良いのではないでしょうか。
個人情報を国家に管理されすぎている?(ally-24・兵庫・34歳)
個人のプライバシーを守るためには離脱もやむを得ないと考えます。現在の公的機関における個人情報の扱いには問題があると思います。住基ネット以前から国民総背番号制の前段階として行われていたのが基礎年金番号制度ですが、現在は社会保険事務所のコンピュータに住基ネットが接続され、社会保険の加入記録だけでなく、住民票記載事項まですべて閲覧することができるようになっています。誰か一人でも不届き者がいれば、個人情報の漏洩は起きてしまいます。社会保険事務所での「年金記録の盗み見」は記憶に新しいところです。個人情報、プライバシーは自分で守るしかないのが現状だと思います。個人の情報を国家に管理されすぎているということも問題です。住基ネットのおかげで便利になったのは役所だけ、というのは言い過ぎですが、市民にとってあまりメリットはないと思います。不便を承知の住基ネット離脱は、認めるべきです。そうすることでしか、個人のプライバシーは守れないのではないでしょうか。
情報を集めたのに機能していない(senjuan・岐阜・パートナー無・37歳)
結局うたわれた利便性は感じることはありません。むしろ無駄な税金を使った気がします。住基ネットに通じるもので4年ほど前に企画された経済産業省・(財)ニューメディア開発協会の「ICカードの普及等によるIT装備都市研究事業」というものに、私が住んでいる自治体が参加し、希望する市民にICチップを埋め込んだITタウンカードというものを発行しました。偶然、そのカード発行に携わる仕事に就いていたのですが、1枚3000円というカードのコストの高さ、カードには個人情報が読みこまれ、市民病院の診察券機能、市立図書館の貸出カード機能、印鑑登録証機能、住民票・戸籍謄本類、納税証明の自動発行機利用カード、としての機能を備えているのにその後利用している人がほとんどいないという実態があります。逆にITカードに切り替えて不便になったということすら感じられる始末。なくしたら発行に時間もかかり手数料もかかります。暗証番号を忘れたら証明書は発行されません。カードはあるのに自動発行機が稼動せず結局は開庁時間に各種証明書を取りに行かなければならないのです。少し論点がずれたかもしれませんが、個人情報を集めたのに機能させていないというのは不安がつのってもおかしくないと思います。個人情報保護の意味では選択は個人で選択できるようにすべきかと思います。
自治体の体制を強化すべき(いまいくん・埼玉・パートナー有・42歳)
迷いましたが「YES」にしました。ただ私自身は離脱することはないと思います。現状においては、まだ自治体のIT環境に対する不慣れや、ハッキングへの対応の不備など個人情報の流失に対する対応が万全とは言えず、これに不安を感じて離脱するのはやむを得ないのでは無いでしょうか? それに自治体そのものが住民の信頼を得られていないと言うのも原因の一つでしょうね。住基ネットへの不安を解消するには、まず管理する側の体制の強化が必要だと思います。