
力がない国にもっと発言権を(マングローブ・大阪・パートナー有・29歳)
拠出金が多いから、常任理事国になる権利があるとは思いません。また力が有る国が、常任理事国になる権利があるとも思いません。国連は世界の平和と安定を目指す機関です。力の無い国、貧しい国にももっと発言権があるべきです。豊かな国、力の有る国主導の国連運営では、そういった国にさらに有利に働き、貧しい国には有利に働かないという、悪循環を招くと思います。日本は常任理事国に入って、その役割を果たせるのか、何がしたいのかを考える必要があります。アメリカの票が1票増えたと他国に皮肉られても仕方がない状況です。常任理事国は名誉とか勲章ではないのですから。
国連で理想を語る国に(小林哲之・東京・パートナー有・37歳)
国連の常任理事国という話題が、軍事に即直結するのは、どうにもやりきれない。実にレベルの低い議論に思えてしまう。どう美化しようと、所詮は、人を殺すための組織や仕組みに関する議論なのだから。なんとか、もう一段上の議論にできないものだろうかと、皆、心の中では思っているのではないか。それを「大人の判断」、「現実と理想は違う」といった言葉で覆い隠しているだけなのではないか。日本は、折角、非現実的なほど理想主義的な憲法を持っているのだから、それを踏み台に、国連で理想を語り続ける国になってもいいのではないか。それをするには、常任理事国という肩書きは、足かせになるような気がする。ゆえにNO。無論、今すぐには無理であろう。しかし、それに向かってゆく姿を世界に示すことはできるのではないか。
現在の常任理事国に無理にあわせる必要はない(anri・東京・パートナー有・42歳)
常任理事国入りするメリットについて国民に明確に説明がありません。そもそも戦争の戦勝国から出来た集まりである為、日本にはふさわしくないと考えます。何故なら日本は戦争に大敗し、自衛隊はあるが軍隊を持っていない。そして憲法で戦争を放棄するとなっています。現在の常任理事国のカテゴリーに無理に参加しなくてもいいのではないでしょうか? まず自分の国の憲法改正や集団的自衛権等の問題を片付けないと無理なのではないでしょうか?
国連そのものを変えていく必要性(琴祐・神奈川・パートナー有・33歳)
yesが多いのですね。私はまだまだ「常任理事国」というのが、どんな影響力を持ち、世界各国に対してどのような役割を果たすべきなのかが今ひとつ明確ではありません。「戦勝国と敗戦国に分ける時代は終わった」というのが今さらながら言われるのを考えると、やはり「強国」というステイタスなのかな、と逆に考えてしまい、はたして今の日本がそのような「強国」になって、世界平和のために動けるかどうか疑問です。後年、歴史を習う未来の子どもたちが「日本の常任理事国は、敗戦後60年間の悲願であり、ここから再軍備への再スタートを切ることができ、結果このことがアメリカVS中国VS欧州列強を巻き込んだ第三次世界大戦へのきっかけとなった」などという「その時」になるような気がしてうすら恐い思いがあります。国連そのものの存在価値をもっと確固たるものにするために、逆に何か思いきったことが必要な気がするのですが(それは国連解体論かもしれませんし、今の常任理事国を増やすというのかもしれませんし、わかりませんね)。そっちの議論をもっと深めてほしいです(まあ、その議論に対等に関わるためにも常任理事国入りをというのはありそうな理屈ですが)。今の中国の反日政策を見ても、日本が常任理事国になったとして、それは「アメリカVS中国」に巻き込まれる(アメリカ側に加担する、という言い方のほうが適切か)だけのような気がするのですが。「アメリカ/日本VS中国/欧州(ロシアを含む)」となったとき、「戦勝国」となるのはどちらだと思いますか? 私は「中国組」だと思うのですが……。
国際世論から求められるまで待つ(Jerry・東京・パートナー有・38歳)
武力行使をしない憲法を持ち、周りのアジア諸国からは猛反対を受け、外交で決断のできない政治家に動かされている今の状況で、常任理事国になろうとあがく意義はあるのでしょうか。今のように、見返りを求めずに出せるお金があるならお金を出せばよいと思います。時期が熟せば自然に国際世論の方から要望される類のことだと考えます。