

娘二人のために家族で対策を講じた(ありる)
高速道路で、泥酔状態のトラック運転手が一家4人の車に追突し、チャイルドシート上の女の子2人が両親の目の前で生きながら焼かれた事件です。ご両親は、その後交通環境に関する啓蒙活動をされていらっしゃいます。なかなかできないことだと思います。あの後、道路交通法は改正されましたが、本当に泥酔トラックは減っているでしょうか? トラックに限らず、厳しくなったけど平気、と飲んでいる運転手をいまだに見かけます。
通話しながら、新聞を読みながら、携帯メールをしながら運転してる人もいる。ハンドルを握る人それぞれが自分のこととして受け止めなくてはいけないと思います。また、事件後、同じく娘2人を抱える身として、「もし車が危なくなったら、チャイルドシートごと外して引きずるしかない」「ドアが開かないときには、チャイルドシートのベルトを切れるように裁ちばさみをダッシュボードに常備」などと夫と話し合い、メーカーに確認したこともあります。
教師の護身術訓練や学校のセキュリティ対策の必要性(べんじゃみん・東京・32歳)
大阪教育大付属池田小事件です。学校は安全という概念が、この事件ですっかり消えてしまったと、学校現場で働いていてつくづく感じます。でも、大半の学校関係者は、「たまたまあの学校に起こった不幸な事故」としてしか考えていないのか、教師の護身術訓練や学校のセキュリティ対策を行っていないのが実態で、非常によくないと考えています。
報道を見るたび憤りを感じる(mamarin)
やはり地下鉄サリン事件と薬害エイズ事件です。今なお釈然としない思いを残している事件ですし、あのような団体がいまだに存続していることに憤りと公安や警察の無力さ、隣にいるかもしれないテロリストへの恐怖を感じます。また、薬害エイズ事件では誰の責任も刑事的に取られず、行政の監督責任もはっきりしません。なぜ野放しにされるのか。なぜいつも被害者だけが犠牲になり加害者は保護されるのか(そのプライバシーなども含めて)、報道を見るたびに、いろいろな事件に関して憤りを感じます。
負の遺産とともに正の遺産も伝えていきたい(南風〜・長崎・パートナー有・36歳)
事件という言葉からは、マイナスの衝撃が強かった事柄が思い浮かびました。思い起こしながら時代をさかのぼっていくと、「第二次世界対戦・原子爆弾」というキーワードへたどり着きました。約60年も前のことで実際に体験したわけではないですが、長崎という土地柄、学生時代もたくさんの平和教育を受けてきましたし、現在も外国人の方へ被爆被害を伝えるボランティアに登録しています。わたしは被爆二世でもあります。しかし原爆というのは負の遺産です。負の部分を伝えるからには、正の遺産もリレーしていきたいとつねづね思っています。
政治への熱いエネルギーが爆発した最後の事件(しろりむ・三重・パートナー無・35歳)
天安門事件はおそらく生涯忘れられない事件で、風化させたくないと思っています。中国の学生があんなにも必死で訴えた民主化、天安門広場を占拠したデモ学生たちの中に突っ込んでいく戦車・装甲車。日本の60年代を知らないわたしには衝撃でした。人間は政治的な生き物なのだ、と鳥肌が立ったのを覚えています。普段、ウエディングドレスの衣装など着てテレビの歌番組で歌っていたテレサ・テンが、素顔のまま、鉢巻をして香港の集会に駆けつけ、そこで涙を流しながら歌っている映像もずっと頭の中に残っています。天安門から15年。今はどちらかというと、なんでも経済中心ですし、イデオロギーなんて言葉もほとんど死語になっていますが、天安門事件は人間の持つ政治への熱いエネルギーが爆発した最後の事件だったのかもしれません。
できるだけ人の気持ちに敏感な自分でいたい(aming・兵庫・パートナー無・32歳)
阪神・淡路大震災です。あの恐怖はニ度と味わいたくはないのですが、それでも忘れてはいけないことをたくさん学びました。たとえば、あれだけ人は他人に優しくなれるということ。人の痛みに共感し合えること。あの静かな、だけどたしかに生きている喜びを全員がかみ締めていた感覚を絶対に忘れたくはないと思っています。しかし、その裏で孤独に亡くなられた方の多さを忘れてもいけない。弱い立場の方がとことん「弱者」になってしまっていたことに、後から気付きました。
そして、余震が続き安眠とは程遠い生活を余儀なくしていたわれわれの前で、「この地震が東京で起きたのではなくてよかった」とコメントした識者がいました。乾パンなどを買い占めて、「だってライフラインが止まっちゃうんでしょ?」と言った女性もいました。今思い出しても寒気のする鈍感さです。人の気持ちの温かさに触れた一方で、共感できない人の恐さにも触れました。いつも常に前者でありたい。できるだけ敏感な自分でいたい。そのためにも震災は絶対に忘れてはいけないと思っています。

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