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海外で生活しているととかく“旬”などとは縁遠い生活になってしまいます。特に四季のない国に住んでいたら、一年中同じ野菜や果物ばかり食べることになってしまい、メニューもほとんど同じものの繰り返しです。でもそれが普通であるからつまらないとも思っていないし、逆に変わったものを出したりしても慣れていないものにはあまり手をつけることもなかったりします。
アメリカにいたら夏でも冬でもデザートには大量のアイスクリームを食べ、スーパーでは季節によって微妙な違いはあるものの大体一年中ブロッコリー、カリフラワー、トマト、ケール、玉ねぎ、レタス類、じゃがいも、キャベツ、きのこ、ねぎ、きゅうり、アボカドその他たくさんのいつも同じ野菜が豊富に揃っていて、それが当たり前なのです。日本も今やアメリカ同様、トマトの旬がいつなのかさえもわからない人が増えていると言いますが、一年中トマトやレタス、きゅうりのサラダを食べているのだからそれも仕方ないのかもしれません。
マクロビオティックには“身土不二”という原則があり、それはすべての生命現象はその風土、環境の産物である、ということです。私たちは生活しているその土地にできる、その季節のものを正しく食べることによって心身の健康を保つことができるという考え方です。四季のある日本で生活している皆さんは、旬を意識して毎日の生活に取り入れていますか? またお得意の旬の食材を使った郷土料理などご存知でしたら、ぜひ教えてください。