
その場でそのままかぶりついた思い出が(rubytome・東京・パートナー有・37歳)
わたしの実家は、玉村さんのお宅の隣の長野県上田市です。母の実家が兼業農家で、家の前がトマト畑だったり、キュウリ畑だったりしました。夏休みになると決まって母の実家に行き、トマト畑のうねの中をくぐりながら、一番赤く色づいたトマトをもいで、その場でそのままかぶりついたものでした。それは、冷えたトマトでも、ドレッシングのかかっているトマトでもなかったけれど、口の中いっぱいに広がる濃厚な甘みと酸味は忘れられません。その時のトマトには、確かわずかながら産毛が生えていました。
今、それから30年近くたち、主婦になって東京に暮らすようになりましたが、スーパーで買って食べるトマトには、あのころのように産毛が生えている濃厚な味わいのするものに出会ったことがありません。あのころのトマトは、今は亡き祖母の思い出とともにわたしの心の中にだけ残っています。
せめて子どもの農作業を見学くらいしなくては(ぷろ子・愛知・パートナー有・34歳)
トマトでも何でも旬の時が一番栄養価が高いんだそうですね。そして値段も安い。スーパーに行くとスタンダードな野菜類はいつでもそろっているので、料理したいときに好きな材料を手に入れられる点では便利になったと思います。
トマトの旬、夏ごろですかね? 子どもが庭に家庭菜園を作って、プチトマトを収穫して食べさせてくれたのが夏だったような気がします。わたしは畑のない家に育って、今でも主人の両親が小さな畑で作ってくれる野菜を「食べる」専門です。だから多分、いつその野菜が収穫されたのか、はっきりとは思い出せないのです。でも、今食べるためにいつ植えるかということがわかっている人には、季節と野菜の関係は自明の理なのでしょう。せめて子どもの農作業を見学くらいしなくてはという気持ちになりました。
旬に食べることを選んでいきたい(うらも・東京・パートナー有・32歳)
先日、コスモリーフという野菜工場で作られる、安全(無農薬)ですが日光ではなく発光ダイオードを照射して育てた野菜というのをテレビで見ました。街頭インタビューでは、天候に左右されずに、価格が安定していいという意見もありました。このような野菜では旬も何もないわけですが、自分としては旬のもの、日を浴びて土に触ってできたものの栄養やありがたみを味わいたいと今一度考えさせられました。現在もこれからも自然の恵みをありがたく、旬に食べることを選んでいきたいと思っています。
あの味にはなかなか出会えない(あっころん・東京・パートナー無・36歳)
小さいころ、家の片隅でトマトやきゅうりを作っていました。季節になると毎日収穫が楽しみで……。もちろん食べるのも大好き! 今ではスーパーで一年中手に入りますし、さまざまな品種も出てきていますが、あのころの濃い太陽の恵みをいっぱいに浴びたあの味にはなかなか出会えません。なつかしく、少しさみしさも感じますね。
果物ならわかるけど……(自家製おおば・カナダ・パートナー有・33歳)
トマトの旬は、夏? この前、箱入りトマトが大安売り! 八百屋で安売りが増える時期が旬ではないかと……。野菜はハウスが多いから旬がわかりにくいけど、果物ならわたしでもわかります。柿、いちぢく、ザクロ、クランベリーを見ると、秋らしい気持ちに!