
目を見て話すことで、心を通わせる(トム君のママ・大阪・パートナー有・58歳)
バリアフリーな人を目指しています。年齢がかさむほどに心のバリアフリーは大切だと意識して心がけています。そうする事で心豊かな老後が送れるでしょう。心の壁を取り除く事によって、いろんな世代の人と交流できるので、もしかしたら今が人生の中で一番楽しい時かもしれないと思いながら日々暮らしています。話題が広がり、友人、知人が増え知識力もアップしています。若い頃、何度かの面接を経験しましたが、目を見つめて面接官と対応すると、必ず合格しました。心の目もこれに似ていると思います。「目は、口ほどにものを言う」と言いますが、相手の心の扉を開きたいとき、目を意識するようにしています。テーマには関係ないかも知れませんが、最近、病院の待合や電車の中などで似顔絵を描き始めました。相手の事を観察するのに心の目も必要です。よく相手を見つめていると、その方の生活背景が浮かんでくるような気持ちになります。描き終わると、絵はほとんどその場でその方に差し上げています。相手の方の喜びの表情の中に、私に対するバリアが取り除かれたのが感じられます。その時の笑顔が私への最高のプレゼントです。笑顔は心のバリアフリーの基本ですね。
価値観が異なる人たちとの仕事(うとぴすた・東京・パートナー有・34歳)
朝7時に起きて9時に出社という会社生活を10年経験した後、いつ寝てもいつ仕事をしてもいい環境に変わりました。接するのは、年齢、育った環境、価値観が全く異なる方が多くなりました。その中で、何か一つのことをやり遂げようとするとき、否が応でも他人のバリア、自分のバリアを取り払わなければできません。ある程度の痛みが生じること、それを越えて喜びがあることを知りました。バリアフリーな人になりたいと思っています。
人に関心が持てるようになって(イスタンブール・関東・30代・パートナー有)
以前に比べると周囲に対して壁がなくなってきたと思います。20代前半までは「自分にとって有益かどうか」で人を判断し、自分ながらの価値観で受け入れたり拒否したりしていました。余裕ができてきて周囲を見回すとどんな方もある程度受けいることができるようになったのです。人に関心を持てるようになると自分の視野も広がってした。

優しさと感謝の心を忘れずに(もりぴぃ・埼玉)
世に送り出す商品やサービスを、弱者に目線を合わせて一人一人が当たり前のように考えることができたら、どんなに優しい世の中になることでしょう。例えば、歯磨き粉のキャップ。私の母が半身麻痺になってリハビリで少しづつ動くようになってきて、初めて歯磨き粉を手にした時、キャップひとつ開けることさえできませんでした。もしこれが、片手で軽い指の力で簡単に開けられるデザインだったら、開けられた瞬間、どんなに嬉しかったかと思います。かと言って、自分は何ができているかというと、何もできていません。自分の事しか考えてなかったなぁと反省することの方が圧倒的に多いです。相手を思いやる気持ち、相手の経験をわかろうとする努力、相手の言い分をじっくり聞いてあげる心の広さ、知らない人やどんなに嫌な人でも困っていれば手を差し伸べてあげることができる勇気、優しさ……。バリアを解く事ができるのは、自分がまずバリアを作らないこと、そのためには、どんな人でも必ずどこかで助けてもらっているという感謝の心を忘れないように、と自分に言い聞かせながら心のバリアフリーな人になりたいです。
「自分を磨く」より、「自分を大切に」(KOZUE・岩手・パートナー有・37歳)
松井さんからのコメントを読ませていただいていて、やっぱり自分を受け入れて、自分に正直になって、自分を大切にして、初めてバリアフリーになれるのかな……と感じています。今までは、「自分を磨く」ことを心がけとしていましたが、これからは「自分を大切に」でいこうと思います。そうすれば、心にも余裕が生まれてくるかな……。それが今の私には大切なことかもしれない、と思った1週間でした。これからもいろいろなお話ができたらいいなぁ〜、と松井さんのファンになってしまいました。
未知のものから目をそむけないこと(ろぜ)
そもそもバリアって何だろう……。このテーマを見たときに最初に思ったことです。結論はこれ、と自信を持って言えませんが、未知の物に対して目を背けないことではないかなぁ、と今は思っています。それまで知ることのなかったことに対して知る(経験する)チャンスを得た時に、そのチャンスを無駄にしないことではないか、と。私自身は、「自分」を保ち続ける自信がないから、「刺激」から遠ざかるように行動しています。バリアフリーな人になるためには、単なるわがままでない、自分の価値観、生きる意味をしっかり持つ必要があると思います。根幹がしっかりしていなければ、何かを受けとめたり、臨機応変な対応をしたりということはできないのではないでしょうか。いつかそうなれたら……という思いがあります。
頑なな私を形成しているものは(NS・東京・パートナー有・34歳)
バリアのある自分に気付いており、それを改善したいというのが長年の課題でありながら、まだまだノーというのが現実です。しかも自分の中にある壁は複数、かつ高いように思います。男女、年齢を問わず、社交的でオープン、そして柔軟性のある人を見ると本当に憧れるし、自分もそうなりたいと強く感じます。そしてその人と自分自身の違いはどこからくるものなのだろう、簡単なことのように思えるのにそうなれないのは何故なんだろう、と常に自問しています。人に対してはそうではない(と思っている)のですが、「こうでなければならない」と自分に課す事項が頑なな私を形成しているのでしょうか。人に対してはもちろん、自分自身に対してももう少しやわらかな人間になりたいです。