
映画館に行くという行為自体が(IPウーマン・35歳)
悩んだ末、NO。我が家には100インチのスクリーンとサラウンドシステムがあり、子どもがいないときはよくホームシアターで映画を観ていました。子どもが産まれてからは、巨大画面でアンパンマンをみせるわけにもいかず、この数年、使ったことはありません。映画館で観たときはとても面白かったのに、その後レンタルしたらつまらなかった、とか、その逆もあるので、映画館向き作品、レンタル向き作品、というのは確かにあるのかもしれません。音、映像、ストーリーなど、決めてとなる要素はいろいろあるとは思いますが、何かはわかりません。いずれにせよ、子どものいる状況で映画館に足を運べる、ということは、突発的な事情が発生して(例えば、親が預かってくれた、とか)行くことが可能になった、ということであり、時間を調べ、交通費を払って映画館に行く、という行為自体が特別で楽しいのかもしれません。
作品を「消化」するのではなく(samin・東京・パートナー無・42歳)
以前レンタルビデオを数回借りたことがありますが、返却日までに「消化」しなくてはという意識が出てきてしまった記憶があります。素直に楽しめないというのか、家事の合間にまるで仕事でもこなすかのような余裕のなさというのでしょうか。ですので、映画を見るときは映画館で見たいと思っています。映画が始まる前のひんやりした空気感も、映画館で見るほうが好きという理由の一つかもしれません。
親子三人でシネコン(Pururu・東京・パートナー有)
映画館で見たいです。あの雰囲気がたまらなく好きです。以前と比べて劇場に通いやすくなった点といえば、主にシネコンの存在が大きいです。ハード面で言うと椅子の配置やスクリーンが良いので、少しくらい端っこの席でもよく見えるようになったこと。ソフトの面で言うと予約制で待ち時間のロスがなくなったこと。ポップコーンもおいしくなったし。(コーヒーはもうちょっとどうにかしてくださいね。)親子三人でチケット、飲食含めて約6000円の出費は外国に比べたら高すぎるけど、いい設備でトイレも清潔、サービス料込みということでとりあえず納得。すべてのシネコンが良いわけではなく、個人的にはお台場、六本木が気に入っています。シネコン以外ではI−MAXシアターの登場。この臨場感は家庭ではまず味わえないものです。とはいっても、二本立て400円の名画座で、バチバチと音がする雨の降る画面を見るのもスキでした。途中でフィルムが切れて上映中止になり、3分の1は見たんだからと観客に250円返金した映画館もあったな。座席からはみ出したスプリングでズボンにかぎ裂きを作った人もいたっけ……。あの時自分は何を考えていて、誰と行ってと、映画館と私の思い出、生活は切っても切り離せないものです。
1000円で楽しめる「現実逃避」(smile_kojikoji・神奈川・パートナー無・34歳)
今はDVDの普及で、自宅でも「映画」を楽しめます。(お子さんがいらっしゃる方は、映画館へ足を運ぶのは難しいですよね。)私は映画館で観るからこそ、「映画鑑賞」といえると思います。毎週は無理ですが、水曜日のL・Dには、時間の許す限り、ジャンルを問わずに会社帰りに「映画」を観て帰ります。1人で観に行く事がほとんどですが、期待はずれに終わる映画もあれば、凄く共感出来る映画に出合えたり。とても感動して3回も観に行ってしまった「映画」もあるほどです(笑)。日々忙しく過ごしていると、目の前の現実ばかりしか目に入らなくなってしまいます。私にとって「映画鑑賞」は、良い意味での「現実逃避」&会社・雑誌では得られない、「情報源」といったところです。1回1000円で楽しめる身近な娯楽。是非、映画館へ足を運んでみて下さい。
韓流スターがきっかけで(sogarin・大阪)
実のところ私も最近、映画館に足を運ぶ回数が増えています。というのも、きっとお気に入りの俳優さんの映画が最近よく上映されていることも原因のひとつですが、やはり自宅で見るよりも、大きな画面で見たい! という願望もあります。お気に入りの俳優さんは韓流の方なので、流行に惑わされている……と思われてしまうかもしれないですが、最初はそうでも、実際何度も映画を見ているうちに、あー韓国映画って頑張ってる! と思い、いろいろ見るようにもなりました。実は、先日初日を迎えた映画があるのですが、初めて初日初回を見ました。朝早くからの上映でしたが、どうしても早く見たい! と思い行くことにしたのですが、そこまでするっていうことは今までになく、あー映画ってこういう力もあるんだ……と実感しました。中には映画館まで足を運んだけど、家で見るだけでよかった……っていう作品もあるにはありますが(笑)。でも、あの映画館の空間っていうのも、楽しいんですよね。周りと自分が違うところで反応していたりするのも、醍醐味のひとつですし。また、最近は、女性一人でも映画館に行きやすくなりましたし、それが特殊なことではなくなっているのも、要因ですね。これからも、映画館に足を運ぶ回数は増えそうです。
長女と一緒にイベントの楽しさを満喫(ありる)
NOです。レンタルビデオ鑑賞と映画館へ行くことは全く別ジャンルの娯楽と考えています。小さい子を抱え、レンタルやケーブルTVでイージーに楽しんでもいますが、何本かに一本は「ああ〜これは大画面で見たかった!!!」という作品に出会います。最近では「これは絶対大画面で(子どもたちに)見せたい!」というものもあり、夫に下の子を預けて長女と映画館通いを始めました。映画館には、映画を見るという目的だけじゃない「ハレ」の楽しさがあります。レンタルビデオは「ケ」の中の一部。チケットを買い、映画館に出かけ、パンフレットを手にし、席を選んで座り、電灯が落ちるのを待つ……その一つ一つがイベントの楽しさに満ちています。そして、大画面の迫力!映画館の中の一体感……。あの楽しさは、レンタルビデオ鑑賞とは全く別物。長女も映画館大好きで、映画を見終わった後はアイスを食べながらパンフレットを二人でながめ、感想を興奮気味に話します。しばらくは、2人での映画館通いが続きそうです。
音響と映像の迫力(miechan・東京・パートナー無・36歳)
作品にもよるのではないかと思います。恋愛、コメディー系であれば、DVDで観ていても問題ないと思うのですが……。例えば、「オペラ座の怪人」のような作品やSFなどどうしても音響と映像の迫力を必要とする場合は、やはり、映画館でないと味わえないです。それに、今は、携帯でも上映時間を確認できるし、シネコンの予約制、土日のオールナイト上映などサービスの向上があり、私も以前より映画館へ行く機会が増えました。
記憶の中の一体感(lovesnow・山口)
最近の私の映画を観に行く傾向を考えてみました。すると、ほとんどが、いわゆる明日から封切になるよ的最新作ばかり。つまり、今後、テレビやDVDの方が映画館で上映するより前に公開したら、おそらく映画館へ観にいかない可能性が極めて高い。しかしながら、それでも尚、映画館へ行く人は絶えないと思います。私の場合、小学生のころ、題名は思い出せませんが映画館へクラス全員で行ったのですが、その時味わった、なんとも言えないあの一体感、手をたたくもの、笑い転げるもの、声をだすもの……。その場のすべてが一体となった、あの感覚が、忘れられないのです。そんなノスタルジィーも手伝ってか、おそらく映画館へ楽しみを見つけに行き続けると思います。