
真剣に観ていないと、という緊張感(naomisan・東京・パートナー無・44歳)
先週、木の実ナナさん・浅丘ルリ子さん主演の『伝説の女優』を観に行きました。お二人の存在感はさすがに格別ですが、共演の高畑淳子さんに新鮮な驚きを覚えました。彼女は昨年池畑慎之介さんの『永遠の越路吹雪』で岩谷時子さんの役をやっていらして、その後、人に聞いて「3年B組金八先生」で教師役をしていらしたことがわかりました。最近バラエティで何回かお見かけしていますが大変豪快な印象を受けており、今回もそのまま舞台で存在感を示されたということでしょうか。生の舞台はこちらも真剣に観ていないとリピートは利かないので、緊張感があります。
歌舞練場に入れば日常と完全に切り離される(Kylin・大阪・パートナー有・45歳)
「舞台」と呼べるのかわかりませんが、今年も春の京都の風物詩『都をどり』に行って来ました。知人のつてで知合った人が、舞台上で舞うのですから、行かないわけにはいかないです。祇園・甲部歌舞練場の中に入れば、日常と完全に切り離されるのがいいところ。この感覚、どこか宝塚歌劇に似てなくもないですね。
スタッフとして働くのも楽しい(星みづき・東京・パートナー無・39歳)
舞台の種類によるけれど、観るのも楽しいし出演するのも楽しい、スタッフとして働くのも楽しい。特にスタッフとして動くことで出演者と親しくなったり、いろいろな話を聞くのはおもしろい。実際、あるNPOが主催する、文化交流イベントの舞台では大抵、スタッフとして受付を担当するけれど、来場してくれる人と話をしたりすることもできるし、とてもおもしろいと思う。
すすり泣きや掛け声が飛び交い(のほっち・山口・パートナー有・33歳)
主人が大衆演劇のチケットをもらってきました。イメージ的にはお涙ものの演劇かなと思っていました。実は初めてのお芝居だったんです。平日の夜にもかかわらず、小さな劇場は満席でした。かわいい子役に一万円札のネックレスが続々とかけられていきます。座長が登場すると「いよっ、座長!」の声。すすり泣きや掛け声が飛び交う中、舞台は幕を下ろしました。けっしてテレビに引っ張りだこの俳優さんたちではありませんが、あの熱気はテレビの前では味わえませんね。
文楽で日本の美しさを実感(yukalalala・愛知・パートナー有・33歳)
アメリカに住んでいたころは、主人や義理の母と週末にシンフォニーやオペラ、芝居に出掛けました。日本に戻ってからオペラ『ポーギー&ベス』に行ったのですが、ホールの環境が悪いのか、音の響きが大変悪くがっかりしたのと、観客の意気込みというか、服装もアメリカなどで見られる派手派手しいドレス姿の人もいなかったのが残念でした(当たり前か!)。でも1年に1度、わが町に来る文楽だけには必ず出掛けています。三味線の音、太夫の声、すばらしい人形の動き。感動です。日本の美しさを感じます。
せわしない感じ(mameminto・兵庫・29歳)
わたしは、ミュージカル嫌悪症です。一度観にいった時の印象がかなり悪くてそれからは一度も行っていません。歌ばかりのミュージカルは、会話の持つ独特の「間」がなく、せわしない感じがあり、何より演じている人間の自己満足的に観えました。しかし、時々テレビ番組で取り上げているブロードウェイはとても魅力的に見えるので、鑑賞すれば、もしかしたら脱嫌悪症になれるかも。
内容がわからずとも感激(nayu・東京・パートナー無・27歳)
とても最近ですが、ニューヨークに旅行で行った時に観た『シカゴ』が、初めて自分でチケットを買って観た舞台です。その当時はまったく舞台に興味がなく、ただ本場だからという理由で、予備知識もなく観ました。英語で内容も正しくはわからなかったのですが、ダンスの迫力に圧倒されとても感激しました。たまたま選んだ『シカゴ』でしたが、それからすぐに映画化されたため、いろんな意味で、二度楽しめてよかったです。それからは誘われても気軽に観に行くようになりました。舞台は映画とはまた違った一体感が味わえるのでおすすめです。
バレエは胎教にも良かった(エミー・千葉・パートナー有・36歳)
ここ最近は5歳の娘と一緒に『ピーター・パン』『アニー』と観ています。以前からミュージカル、バレエと年に数回のペースですが観に行ってます。舞台は臨場感もありますし、エネルギーをもらえたり、癒されたりといいこと尽くしです。妊娠中もオーストラリアバレエ団のバレエを観に行ったのですが、美しいものを観るというのは心が穏やかになり、胎教にも良かったと思います。先日も娘に付き合うつもりで観に行きながらも、ホロリときて、涙が出たり。娘もおとなしく楽しそうにみています。親子で楽しめるのもいいですよね。テレビで見たことのある男優さんの新たな魅力を発見できたりもします。
演技や演出の妙に身を任せる快感(巽・大阪・パートナー有・43歳)
年に一回以下ですが、観たいものがある時は舞台に足を運びます。ミュージカル、お笑い、民俗音楽、オペラ、バレエもあります。テレビや映画のように、ここぞというところでアップ、ロングにならないのが欠点でもあり、長所でもありますね。ライブの臨場感がいいというのもありますが、カメラワークの助けがないのに、引き込まれていく演技や演出の妙に身を任せる快感があります。これまでに行った舞台で心に残っているものは蜷川マクベス、ミラノスカラ座の『トゥーランドット』、モーリス・ベジャールバレエ団の『バレエ・フォー・ライフ』などなど。
プロ、アマ問わず、その真剣さに心を打たれる(あるす・高知・31歳)
両親が好きだったこともあり、観劇は子どものころからの習慣です。バレエ、オペラ、オペレッタ、歌舞伎、能、どれも違った楽しみがありますが、共通しているのはどれもその場で表現されるものを直に受け止めることの衝撃と感動と緊張感でしょうか。誰が出ているから、といって観に行くことはあまりありません。プロ、アマ問わず、その真剣さに心を打たれます。不満は、地方に来てから観劇の機会が減ったことです。今まで毎月のように出掛けていたのが、とても恵まれていたのだと気付きました。
芸術にお金をかける人が増えてほしい(ゆたんぽ・福井・パートナー有・37歳)
何年か前に、森久美子さんや斉藤こずえさんのミュージカルを観に行ったのですが、会場の半分が空席でした。これが都会なら満席なのだろうなって思ったことを覚えています。田舎のせいか、舞台などを観に出掛けない人が多いと思います。すごく残念ですが、芸術面や心の糧になるようなものにお金をかけない土地柄なのかもしれませんね。形のあるものだけでなく、心に残るようなものにもお金をかける人が増えてくれれば、わざわざ県外まで出掛けなくてもよくなるのですが。
ブロードウェイで鳥肌が立つほどの大感激(みやえり・東京・26歳)
中学生のころ、親戚のおじさんから宝塚のチケットをもらってから、舞台にはまりました。中高生のころは、その親戚のおじさんからいい席のチケットを無料でもらい続け、本当に堪能しました。そのあとは、ブロードウェイの来日公演などを中心に数カ月に一回ペースで観に行っています。ニューヨークのブロードウェイで『オペラ座の怪人』を観たときは鳥肌が立つほどの大感激で、またぜひニューヨークへ観に行きたいと思っています。やはり舞台は生の臨場感がたまりません。役者さんと観客の一体感が心地良いです。
役者さんによってはアドリブ全開(shiho・埼玉・パートナー有・34歳)
歌舞伎に蜷川舞台ですから、かなり偏っています。今は劇場に足を運ぶ回数も減りましたが、10年近く前には、正月の浅草歌舞伎に初日、中日、楽日と通ったことも。最近は4月に母と出掛けた歌舞伎座ですね。きっかけは、以前の職場でお客さまにいただいたチケットでした。もともと着物が好きなわたしたち親子は、初めての舞台で中村勘九郎さんに遭遇してのめり込み、影響されやすいわたしは日舞も始めて。
今では、1日しか休みが取れない、合わないときは、温泉より歌舞伎へ行って、辨松(べんまつ)の卵焼の入ったお弁当を買って観るのが母娘共通の楽しみになりました。それと、母が片岡仁左衛門さんのファンだったことが、わたしが息子さんの孝太郎(たかたろう)さんのファンになったことで発覚。変なところで、親子だなと感心してしまいました。
古典芸能って敬遠される方が多いんですけど、落語や狂言のものとかがベースになるものは結構笑えます。役者さんによってはアドリブ全開になって、相手役の方が吹き出してしまうことも。初心者の方には、勘九郎さんや市川染五郎さん、市川海老蔵さんなど、素顔を知ってる方が出るのもお勧めですね。それとわたしが好きなのは、襲名披露公演のときの口上。思わぬ暴露話とかが出るんですけど、本人は舞台上なので、口答えができず苦笑いなんて光景も見られます。来年は勘九郎さんが襲名される予定なので、今から楽しみにしています。
会社帰りにフラッと……が理想(春菜・埼玉・パートナー無・32歳)
舞台はジャンルを問わず大好きです! この一週間でも、雅楽、ミュージカルのコンサート、小劇場の人情喜劇を観に行きました。ライブの臨場感は、同じものを映像で見ても、絶対に味わえません。同じ空間にいるのは、見るだけでなく、全感覚で感じることができるというのが何よりです。願わくは、料金がもっと安くなってほしい、そして、もっと気軽にチケットを購入できて、会社帰りに時間が余ったからフラッと、くらいの軽い気持ちで観に行けるようになるといいと思います。観る気のない人がお金もうけのためにチケットを買い占めるようなことがなくなりますように!