PTAのボランティアの醍醐味

ボランティアも、空いている時間に楽しくできるとおもしろいものですが、現実はそうもいかないことが多いですね。特に、いい加減な人がいるとまじめで一生懸命しようとする人に負担がかかりすぎてきます。

どんなボランティアもそうですが、やはりコーディネーター役が必要になります。きっと誰かがそれをなさっているのでしょうがそこがうまく機能していないと、もめたり誰かが犠牲になる原因になります。そしてもう二度といやだ、となるわけです。でも、そこがだめだからボランティア活動すべてが向いていないのではないので、またチャンスがあれば、ちょっと顔を出してみると新たな出会いがあるかもしれません。

専業主婦と兼業主婦との間には、母親や妻としての共感を持つ前に、どうしても違いばかりがマイナスにとらえられがちです。それぞれの生き方の問題なので、違いがあって当たり前なのですが、そこに権利意識がもたげてくると対立構造になってしまいます。はらぺこあおむしさんのように、フルタイムで仕事をしていても子どもがお世話になっている学校で何かお役に立ちたい、と思っているおかあさんは多いと思います。

また、お父さんにももっと学校に関わってもらうことが、子どもにとっても重要ですから、夜や休日のボランティアができるといいですね。専業主婦の役員の方が、そうした選択肢を提案していただいたらと思います。

学校側には、なかなかそうしたアイデアは出てきません。閉ざされていることが多いので。学校が地域に開いて初めてこどもに対する教育力が高まります。豊かな社会とは、できるだけ多くの選択肢があり、それを主体的に選びまた、他を選んだ人も尊重することだと思います。専業・兼業を問わず母親の出番はここにあります。そして、オトコと違って平気で弱音を吐く特技を女は持っています。弱音を素直に吐くことでお互い助け合う。そして何だか温かくなる。PTAのボランティアのもう一つの醍醐味です。