門松存続のアイディアはけっこう大胆な意見をいただき、読んでいて、なかなか楽しかったです。いわばポータブル門松的なアイディアが複数あったのは、それこそ時代を反映しているのでしょうね。
(櫻井美雨)さんは、使い捨ては時代に合わない気がするので、繰り返し飾れるものがいいという意見です。(ポーチュラカ)さんはさらに細かい意見で、公共の場合では積極的に飾り、個人では毎年飾れるミニ門松でいいという考えです。
(ano)さんは色についてのアイディアを出されました。「赤色などを多く使い、もっと派手な門松を作る」というのは、ちょっと意表をつく考えですね。(Coco Bennie)さんは、国外の力を借りようと、これもまた新 鮮なアイディアです。禅がZENとして人気を得たように、日本文化が逆輸入されたものもけっこうありますからね。
とはいえ、うっすらとでも信仰心とつながっているとすると、ビジネス的な発想が入り込むことには抵抗もあるようですね。
いろいろなアイディアをありがとうございました。こういう議論が、来年の門松情勢に少し変化をもたらすでしょうか? 楽しみにしましょう。
ちょっと地味なテーマでしたが、身の回りにある習俗のいわれについて少し関心をもって、自分たちの先祖はどうしてこうした習俗を守ったんだろうと考えることもいいのではないでしょうか。文化は時代によって変わるものですが、ある時期広まったものは、それなりの理由があったはずです。それが何だったか、それは将来の文化のあり方を考える上で参考になるはずです。
一週間どうもありがとうございました。
井上順孝 國學院大学教授 |
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