|
サイトマップ
|
お問い合わせ
|
ewoman検索:
>>> 旧リーダーズ/メンバーからの移行登録について
働く人の
円卓会議
人から学ぶ、
人と学ぶ
表参道カレッジ
国際女性
ビジネス会議
佐々木かをりの
win-win対談
ホーム
>
ニュース@
>池上彰の『解決!ニュースのギモン』
第55回(3) 2007/02/06
「ゆとり教育」はどうして生まれたのか
ページ|
1
|
2
|
3
|
4
|
バックナンバーを見る
<2ページ目からの続き>
「国際競争に負けるな」
これをさらに推し進めたのが、1968年の改訂です。「教科の現代化」がスローガンでした。国際競争に負けない人材育成ということですね。これも、どこかで聞いた言葉です。
教える内容をこれまでより増やし、学校で勉強することが盛りだくさんになりました。小学校で教える漢字が、それまでの881字から996字に増えました。小学校1年生の「ひらがな」の読み書きは、それまで半年かけて教えていたものが、1か月に短縮されました。小学校2年生のかけ算の九九の習得も、半年かけていたものが1か月に短縮されたのです。
これは、結果的に「詰め込め教育」になってしまい、消化不良や「落ちこぼれ」が大きな社会問題になりました。この頃から小学生の塾通いが目立ち始めました。学校の授業についていけない子が、塾で勉強するようになったのですね。
「学校にゆとりを!」
この反省から、1977年に、再び学習指導要領が改訂されました。今度の合い言葉は、「学校にゆとりを!」でした。
子どもたちは、詰め込み教育に四苦八苦し、落ちこぼれ問題が深刻になっている。学校の授業についていけない子どもたちが、校内暴力に走ったり、授業から逃げ出したり(エスケープ)することが各地で深刻になりました。
これではいけない。子どもたちに、少しでもゆとりを与えることが必要だ。こういう問題意識から、授業時間数が削減されたのです。代わって、「ゆとりの時間」が導入されました。学校が自由に使っていい時間を文部省が作ったのです。
ところが、上から指示されないと、何をしていいかわからない、というのが、日本の教育界の習癖です。全国の学校は「ゆとりの時間」の使い道に困ってしまいます。全国連合小学校長会が、文部省に対して、「ゆとりの時間の使い方について例を示してほしい」と要望したほどです。
この「ゆとりの時間」を生み出すため、小学校高学年では、国語、算数、理科、社会がそれぞれ1時間ずつ減らされました。中学校では、英語の授業時間数が週に1回減らされ、週3回になりました。
このため、英語の授業が減り、英語の学力が低下すると問題になりました。都市部の小学生が、英語の授業時間数の多い私立中学を受験するようになったのも、この頃からです。
これを教訓に、次の1989年の改訂では、中学校で選択科目にあてる時間数を増やし、その時間で英語を教えることができるようにしたのです。
その後、世の中で週休2日が広まるにつれ、学校でも週休2日制を導入すべきだ、ということになり(学校では週5日制と呼ぶのですが)、1992年秋から月に1回、「学校5日制」を導入しました。1995年からは月に2回に拡大されます。
これは、学校で教える内容を減らさないまま、休日だけを増やしたものですから、教える内容が詰め込みになってしまった、という批判を招きました。
過去の教育改革では、「ゆとり教育を」というかけ声は……
記事の続きを読む
前のページに戻る
池上彰の
『解決!ニュースのギモン』
今週のギモン
バックナンバー
池上彰さんとの対談
〜ニュース@トップページ〜
・
池上彰の
『解決!ニュースのギモン』
・
現在進行中のサーベイ
・
イー・ウーマン編集デスク
・
ニュースヘッドライン
・
PHOTOリポート
「詳しくはこちら」
イー・ウーマンサイトトップページ
メロンリペア
15万箱 突破!
抗酸化サプリメント
アクション
プランナー
時間が見える大人気の手帳
イー・ウーマンに
依頼する
働く女性の調査
マーケティング
ブランディング
コンサルティング
講演・研修のご依頼
メディア掲載一覧
取材のご依頼
asahi.com
私のミカタ
佐々木かをりの
ブログ
佐々木かをりの
Twitter
©2000-2009 ewoman,Inc.
|
個人情報について
|
利用規約
|
各種お問い合わせ・お申し込み
|
会社概要
|