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第14回(4) 2006/02/14
宗教の風刺はどこまで許されるのか
【
ギエムさん(東京都/会社員/49歳/女性)
からのギモン】
イスラム教は現在世界のどれくらいの地域にまとまった数の信者がいるのですか? 欧州紙の風刺画を発端として世界各地で起きているイスラム教の抗議デモ(暴動?) は一体どこまで広がる可能性があるのか知りたいです。
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かつてもあった『悪魔の詩』事件
ムハンマドを風刺して問題になったことは、かつてもありました。1989年、イギリスの作家サルマン・ラシュディ氏が、ムハンマドの生涯を描いた小説『悪魔の詩(うた)』を発表しました。この中にムハンマドを揶揄した表現があったことから、当時のイランの最高指導者ホメイニ師は、著者と発行に関わった人たちに対する「死刑宣告」を言い渡しました。
「死刑宣告」を実行した者には高額の懸賞金の支払いを約束する団体も現れ、『悪魔の詩』を外国語に翻訳した人たちが、世界各地で次々に襲われました。
日本でも、日本語に翻訳した筑波大学の五十嵐一助教授が、1991年、大学の研究室の前で何者かに殺されるという事件が起きました。警察は殺人事件として捜査しましたが、犯人はつかまっていません。
ラシュディ氏は、いまもイギリス国内で逃亡生活を送っています。この事件のときも、表現の自由とイスラム教への冒涜をどう考えるかが大きな問題になりました。今回は、それがさらに拡大した騒ぎになっているのです。
「表現の自由」か、「宗教の尊厳」か
この問題は、なかなか沈静化の見通しが立っていません。イランは、デンマークとの通商関係を断絶するという態度に出ました。
デンマーク政府にしてみれば、国内の民間メディアが勝手にやったことであり、言論・表現の自由がある以上、政府として何かできることではありません。しかし、言論の自由が必ずしも保証されず、「政府は報道機関を管理・指導するもの」という“常識”を持つ国にしてみれば、今回の騒ぎは政府にも責任があるということになってしまうのです。
表現の自由・言論の自由は、最大限尊重されなければなりません。とりわけ風刺は、メディアが権力者と対峙する上で、とても強い力を持つものです。でも、その一方で、表現の自由・言論の自由にも、責任が伴います。それが、具体的な証拠にもとづく論理的な批判なら構いませんが、他人が信じるものに対する単なるからかいということになりますと、いかがなものか、ということにもなります。
アメリカのブッシュ大統領は2月8日、「我々は報道の自由を信じているが、自由には他者のことを思いやるという責任が伴うべきだ」と語りました。今回に限っては、私もブッシュ大統領の意見に賛成です。
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