ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第95回 進藤 晶弘さん

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株式会社メガチップス会長 、株式会社メガフュージョン取締役兼代表執行役社長
進藤 晶弘さん
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人生は自分で責任持つしかない
- 進藤
で、そこから戻ってきたら、はい、あなたは転勤。「三菱電機がICというものをやり始めるので、そこへ君は行ってもらう」と言って、ぽーん、とね。帰ってきた次の日に北伊丹への転勤を命じられる。
ですからこの、新卒で入って1年はまあ仕事があったけれど、残りの1年は、実は現在起こっている社会のるつぼみたいなものを経験したんです。ものすごい多感な年齢の時に苦労を味わいました。
- 佐々木
仕事がない、辞表、出向、責任……。
- 進藤
その体験から、事業を失敗したらものすごく悲惨だし、人間、目的のない時間を費やす苦痛を知りました。振り返ってみれば、本人が無意識の間に起業家精神を植えつけられていたようなものですよ。
で、やはり自分の人生は自分で責任持つしかないなあ、なんて、当時思いましてね。そういう体験の後、転勤で、実はICというものに出くわしたんですね。で、たまたまそれが日本のICの草創期だったことは幸運でした。
- 佐々木
それが進藤さんの将来を作るきっかけですね。今思えば、一番面白い時期ですし。
- 進藤
そう。IC事業化の一期生としてその仕事に携わってから、今日までライフワーク的にICの分野にずっとかかわってきました。もう恐らく、その当時の方で残っている人はほとんどいらっしゃらないでしょうね。
ですから、人間の人生と言うのは不思議なものですね。自分から見たら、目先ではいっぱい不幸に出くわすんですね。自分から見たら不幸ということにね。でも、人生振り返ってみて「目先の不幸に嘆くべからず」。
チャンスっていうのは、必ずめぐってくる。それによって、初めて自分の進む道がこの道だっていう自覚がわいたんですよ。
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