ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第93回 増田 明美さん

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増田 明美さん
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コーチや監督との距離感
- 増田
ある面はそうですね。それと、私がもう少し、自分というパーソナリティが土台にあっての競技者だったら、いくら先生の人間くさいところが見えても動かなかったはずなんですよ。
- 佐々木
でも、そういう風にお聞きすると、当然、コーチとか監督と選手の距離感の難しさというのが、すごく見えてくるんですけど、そうすると高橋尚子さんと小出監督の距離感とかは、増田さんから見て、どう見えるんですか?
- 増田
Qちゃんと小出さんの距離……。Qちゃんは私とは違う理由ですね。やっぱりQちゃんは大人ですね。大人の視点で小出さんをよく理解しています。「指導者として、自分がもう一回オリンピックで金メダルを取るためには、やっぱり彼しかいない」って、そこの部分を認めているんですね。
だけど、小出さんが、若い選手も育てなきゃいけないっていうことで、たくさん一流選手を採ると、もう自分だけに関わってくれない。じゃあ、もっと自分に関わってくれるチームを作っちゃえということで離れましたから、彼女の場合は、よく見えていて、自分で判断したわけですから、いいと思いますよ。
- 佐々木
そうか。そうすると、ベストコンディションを作るということは、これはマラソンだけではないと思うんですけれども、つまり筋肉をどうするとか、走りこんでいって速く強くするだけでなくて、かなり精神的な部分が影響するということですね。このあたりは、解決方法、何かあるんでしょうか?
- 増田
たぶん、スタッフを多くするとか……。私の時は、今、振り返ってみると、4人というのはよくなかったですね。
滝田さんは監督で、ライバルの樋口さんがいて、マネージャーさんがいて、もっと、例えばコーチとかトレーナーの方とか、、大家族だったら、いろんなところに目が行ったでしょうし、いろんな人の話も聞けたでしょうから。あまりにも4人で行動する時間が長かったです。
- 佐々木
長かったんですね。
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