ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第88回 田村 真理子さん

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田村 真理子さん
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開業率は下がっている?
- 田村
今は開業率が下がっているとずっと言われているんですよ。開業率は、もうここ20年ずっと。
- 佐々木
開業率って、起業率ってことですか?
- 田村
一概にも起業率とは言えないんですけれども、総務省が出している事業所・企業統計ですけれども、率でいくと、廃業率が上がっていて、開業率が減ってきているという言い方なんですね。でも実は数字の出し方というのが、初代会長の、今特別顧問をしていらっしゃる清成先生が30年前に作られた方法なんです。それが実はずっと使われているのです、今も。
- 佐々木
起業している人、増えている実感はありますけど。それこそ「社長」という肩書きを持つ知人は増えているし。
- 田村
増えてますよね(笑)。そこで、昨年11月にネットで実はリサーチをかけたんですね。そうしたら回答の約8割の方が「開業の調査をもらったことがない」とか……。
- 佐々木
私も、もらったことないですよ(笑)。
- 田村
ね? だから結局、今までの方法では取られていない起業が……。なぜそういうことを学会が言っているかというと、先程の価値に関わってくるのですけど、やはり「開業率が下がっている」っていう表現をしていくと、そうじゃないと思いながらも、全体の効果として暗くなるらしいです。
- 佐々木
そりゃそうです。なりますよ。
- 田村
ですよね? 何か、自分だけが頑張っているみたいな感じになるじゃないですか。でも実際はそうではない、と。やはり若い人とかいろんな方がいろんな手段を使って、「実は自分で頑張っている人っていっぱいいるよね」っていうのが数字として出てきて、公に伝わってくると、上向きのベクトルが伸びるっていう話をしていて、そういうものを一個ずつ啓蒙していこう、と。
そういうことを現実的に、数字からできるものをしていきながら、先程言った、企業価値のバリューの評価の仕方っていうものも、どこかで付けていくというようなことをしていきましょう、と言っているんです。でも、なかなか、「評議員はどうするの?」とかになって……。
11/23
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