ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第87回 金平 敬之助さん

87 |
金平 敬之助さん
|
|
|
通信簿の日は子どもを褒める日
- 金平
じゃあ、小学校のお子さんがいらっしゃるんでしたらね、通信簿の日は何の日だかご存知ですか? あれは、子どもを褒める日なんですよ。
- 佐々木
褒める日なんですね。
- 金平
だから、先生方には私は言います。「お母さんに、褒める材料を1カ所だけ提供してください」って。
- 佐々木
うちの小学校、とてもよくできていて、通信簿がないんです。その学期良かった、成長したことを、親子で考えて20項目挙げるんです。それは何でもいいんですが、とても具体的に書かなくちゃいけないんです。例えば割り算だったら、「二桁の割り算ができるようになった」とか、「縄跳びの前回しが5回できるようになった」とか。
- 金平
すばらしい学校ですね。
- 佐々木
はい。ただ「良くなった」ではダメで、細かく書かなくてはいけないんです。できること20項目、いまできないこと5項目、来学期取り組みたいこと3項目、といった具合で書いてみて、自分の過去と比べながら次の学期を過ごす、というのが考え方です。
- 金平
20個って結構大変でしょう。すごいアイディアですね。聞いていて興奮します。それは、学校のアイディアですか?
- 佐々木
はい、学校のアイディアです。
- 金平
ストックホルムでも同じような話があります。通信簿を全然出さないところがあるんですが、ストックホルム全体かどうかは知らないのですけど、日本人の人から聞いた話で、「通信簿を全然くれない」って言うのですね。最初に通信簿をもらってくるのは中学を卒業するときなんですって。
- 佐々木
中学卒業時ですか。
- 金平
卒業のときにもらう。さすがに、のんきなストックホルムのお母さんたちも、「中学3年のときに、例えば九九ができないことがわかったんじゃ遅すぎるから、困るわ」と言う話もあるくらいらしいです。
23/34
|
 |
|
|