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高橋 伸子さん
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長い目でみて感謝されればいい
- 佐々木
高橋さんの、そういう突っ込みや鋭い取材をするのっていうのは、逆に官僚からすれば嫌な存在かもしれないんだけど、でもそこが柔らかい……。
- 高橋
長い目でみていただけば、感謝されるはずなんで。
- 佐々木
そうですよね。だから、それは何か秘訣があるんですね。やっぱり高橋さんの温かいお人柄とか、近しい雰囲気とか。
- 高橋
愛あるアドバイスかと(笑)。そう受け止めていただいていると勝手に解釈する事にしています。お互いに協力できる事も、譲り合うところもある。
官僚は水面下で事業者ともやり取りするけど、私ともメールでやり取りをして、「僕は、官僚の良心として、こう考える」「業界寄りだなんて言われるのは心外だ!」とかメールを送ってくるわけですよ。最近の傑作メールは「今度こそ本気でやらなきゃいけない。小役人をなぎ倒していきましょう」。官僚にもさまざまなタイプがいますよ。
政策は政官財民もろもろの調整の中で決まっていくので、やり取りをしているうち、この問題を動かさなくしているキーマンは誰なのかが見えてくる。そうしたら、そのキーマンに働きかけた方がずっと早い。
といっても、誰が働きかけるかがポイント。いろんなやり方があります。そういうことを学んだ10年だったかもしれません(笑)。
- 佐々木
私も、ものすごく大切だと思っているので、もう少し時間があったらチャンスを活かして動きたいと思いますが、今はやっぱり日常の仕事の割合がちょっと。
- 高橋
うん。佐々木さん流でいいと思いますよ。私は扶養家族も従業員もいないし、とりあえず食べるに困らないぐらいには世の中に育てていただいたので。
- 佐々木
私、まだ育っていないのに。
- 高橋
だから、現場の声をどんどん送り込むのが、佐々木さんの役割。公正取引委員会とか金融庁の会議での発言で、佐々木さんはすごいなと思うのは、「私、こういう仕事をしていて、ここが不都合です」とか、「自分が生活していて、こう思います」とか、「インターネット意見交換をしているんですけど、こういう意見が出ています」とか、現場の声を、サイトに書いているように、お約束違わずちゃんと届けていらっしゃる。若い人の代表として。私にはできないなって思うことを。
- 佐々木
とんでもございません。
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