ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第86回 高橋 伸子さん

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高橋 伸子さん
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日本株式会社の社外取締役のノリです
- 高橋
私、一匹狼で正体不明らしいんです。この間もある人に、「あなたの拠点はどこですか?」って聞かれたんですが、「ここです」って。「今、ここ」と(笑)。
- 佐々木
今は、ここ。
- 高橋
ええ。いつも大きな書類鞄を持って、事務所も移動。今を生きているという感じで楽しいです。
- 佐々木
それはいい。じゃあ、オフィスを開いたり、ホームページを持ったりしてという事をされずに。
- 高橋
ずっとSOHOで、10年前に家を建てた時には2部屋のホームオフィスは作ったんですけれども、子どもが育ちあがったこともあって、外に出ている方が、がぜん楽しくなってしまいました(笑)。
子育て中は自宅事務所に編集者やライターさんに来ていただいていました。結婚も子どもも、とても早かったので、周囲に助けられながら20〜30代を駆け抜けるように生きたんです。
だから、仕事歴20年の時に、ここまで無事に楽しく生きて来られたことに感謝し、社会還元、社会奉仕をしないと罰が当たるだろうと思いました(笑)。
- 佐々木
それで、今はさまざまな委員会で活動されてるんですね(笑)。
- 高橋
そう。儲からないですが。
- 佐々木
確かにねえ(笑)。
- 高橋
経済合理性を考えるなら、こんな事をしないんでしょうけれども、私にとって今はそういう時期なのです。30代の頃は、本を書いたり、版を重ねるのが楽しくて、時間管理もきっちりやった。佐々木さんのオリジナル手帳、アクションプランナーの高橋版ですね、きっちりと(笑)。
- 佐々木
していた時代があったな、みたいな感じですか?
- 高橋
そうです。家計簿の開発の仕事もしていましたが、お金もきっちりしないと回っていかなかった。それを仕事にしていたんですけれども、20年続けたらたら、ゆっくりの生活がしたくなりました。
- 佐々木
私の時間管理術は、ゆっくりでも使っていただける提案なのです、一応(笑)。
- 高橋
そうですね。私も、佐々木さんのような立派な手帳じゃありませんけど、システム手帳を使いながら30分刻みで今も仕事時間はコントロールしています(笑)。それは、ゆったりした時間も持ちたいから、凝縮できるところはきちんと管理して、時計を見ずに過ごせる時間もたくさん作りたいな、と思っています。
人生の長いサイクルでみると、子育て中はものすごくエネルギーが必要で、しかも仕事のかきいれ時だった。そんな疾風怒濤のような時期を過ぎてですね、人生観がちょっと変わったんですよ。
- 佐々木
変わった。じゃあ、ちょっと今は、20〜30年のその時期を過ぎて。
- 高橋
はい、それで、ご奉仕の公職をもう10年もお引き受けしているわけです。私にとっては、霞ヶ関に本社がある日本株式会社の社外取締役のノリです。
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