ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第84回 金子 奈緒さん

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金子 奈緒さん
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NHKは、堅い感じがして
- 佐々木
NHKに行くと思っていたわけだ(笑)。
- 金子
「そっちに、頼む」みたいな(笑)。「そっち、できれば、もう安泰」ぐらいの、親はやっぱりそう思っていたみたいですね。
- 佐々木
どうして行かなかったんですか?
- 金子
一応それで、NHKの説明会にも行ったんですよ。NHKホールに。けれども、その時の自分では役立てそうもないな、って感じたんです。
- 佐々木
でも、金子さんが今、NHKのアナウンサーとして登場していたらすごく格好よかったんじゃないかなあ?
- 金子
いやいや。僭越ながら、ほとんど直感で「私が活かせる場所ではないかな」「局も私のような人材をアナウンサーとして求めていないな」って。で、それでズルズル続けるのも失礼なお話なので、それっきりになりました。淋しい気持ちは当然ありました。だって自分に一番近いと、勝手に感じていた局でしたから。ああ、だからスーツもそれきり着ませんでしたねぇ……もったいないですね、ってこれは両親の気持ちの代弁にもなっちゃいそうですが(笑)。
- 佐々木
それは、何も言わないの?
- 金子
うん。でも、すごく不安だったと思いますよ。周りの子は皆、それぞれ、やれ商社だ、ITだって、皆、就職していくなかで、「番組があるかどうかも分からない」みたいなのは、すごく不安だったと思います。
- 佐々木
アナウンサーって言ったって、何々テレビ局と、ってわけじゃないからね。まったく不安定でしょ?
- 金子
はい。
- 佐々木
たぶん親としては、「この子は、何かで稼いでいくだろう」っていう力強さはきっと感じていたと思うけれども、何となく、応援しながらも、やっぱりね。
- 金子
「大丈夫なの?」っていうのが先だったみたいですね。
12/29
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