ポーズのモデルでなく、歩くモデル

佐々木

で、その後、モデルデビュー。

鷹松

私は、ファッションショーでのデビューは、菊池武夫さんでした。今で言う東京コレクション。

佐々木

そうか、モデルって言っても、雑誌などのモデルさんじゃなくて、お二人ともコレクションのショーのモデルなんですよね。

鷹松

雑誌はほとんどやっていないです、私は。

斉藤

私は雑誌の仕事もさせていただきましたが、ショーがメインでした。

佐々木

お二人とも舞台で歩く。

鷹松

歩きながらジャケット脱いで、ポーズをして（笑）。事務所でレッスンしながら、現場踏みながら、怒られながら、覚えていった。本当に、ショーがすごくたくさんあったので、恵まれていたな、と今思えますね。

斉藤

ちょうど当時は、東京コレクションのはしりだったんですよ。今の都庁が空地だったころテントを立てて。私はコシノミチコさんがデビューでした。踊って走って飛び跳ねて。20歳くらいのとき。でも、あまり私たち2人は、仕事で会うことがなかったんですよ。彼女はオートクチュール派だったので。

鷹松

私は赤い口紅つけて、パンプス履いて、お姉さまモデルと一緒に大人のファッションショーが多かったんです。

斉藤

私はキャピキャピ踊ったりするスポーツウェアや、どちらかというとアバンギャルド系でしたね。

鷹松

そう、当時、彼女の髪の毛、ツンツン立ってましたから（笑）。

9/21