ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第70回 一色 真司さん

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株式会社代々木学園代表取締役社長、代々木高等学院学院長
一色 真司さん
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学校に文句を言いに行く、熱血家庭教師でした
- 佐々木
それで、始めは家庭教師の派遣をずっとやっていて、途中からオルタナティブスクールを始められたんですよね?
- 一色
僕は、超進学校を目指してる子たち、「御三家狙いましょう」とか……そういう子たちで「ない」子どもたちを、集中して面倒を見てたんですね。中高受験を中心に、小学校の2〜3年から中3まで。
- 佐々木
小学校2〜3年! 早いですね。
- 一色
受験をするんであればね。だから、「三角形の上の学校へ行きたいんであれば」っていうことで、それはそれで別の仕組みを作って、それはそれで任せて。で、僕はどっちかっていうと、勉強どうのと言う前に「やる気にさせます」「頑張ろうね」みたいな家庭教師の派遣会社。
で、結局、頑張らなきゃいけない子どもたちの面倒を見てますから、いろんな子が当然いますよね。本当にサボってる子から、いくら努力してもなかなか芽が出ない子もいるし。
それがね、5〜6年経った段階で、「学校の先生とうまくやれない」っていう子が増えてきたんですよ。当時はまだ、倍率が高くて高校に行けない、落ちちゃう子もいる時代。今はもう、全員入学できますけど。
だから、担任の先生が「調査書を書いてやらない」とおどす、くだらない話とかが年々増えてきて。で、熱くなって、職員室まで怒鳴り込んでいって、「書かないんだったら、こっちも考えがあるぞ」みたいなことをやったりとか。
- 佐々木
一色さんが、その子のために? 親でもないのに?
- 一色
その子のためっていうか、おせっかいは昔からだから(笑)。今、サラリーマン化した先生が問題になってますけど、そういう先生とうまく行かないと、先生も「調査書に書いてやらない」っていう、くだらないところに持っていっちゃうっていうのが当時、流行っていましたね。嫌な上司が「お前、査定低くするぞ」っていうのと同じでね。
- 佐々木
昨今の天下り談合と一緒だ。「天下りを取れなければ、仕事をやらないぞ」みたいな。
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