ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第66回 板倉 啓子さん

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薬膳研究家 板倉料理学院院長 メンター・フーズ(有)代表取締役
板倉 啓子さん
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女性ドライバーが日本一多い富山県では、専業主婦はだめ?
- 佐々木
薬膳を教えられる前は何をされてたのですか。
- 板倉
はい、20代は普通の料理を教えていました。江上トミ先生の内弟子を4年弱務めました。授業のほか、テレビ講習係りとしてNHK『今日の料理』を担当していて非常にハードで忙しかったですね。トミ先生はフランスのコルドンブリューの料理学校を出ておりまして、フランス料理が専門だったんですね。で、私も父に頼み込んで、「もう少し究めたいのでフランスへ留学に行かせてください」と。父の許しがでてフランス留学が決まっていたんです。それがどういうわけか、結婚して富山へきてしまったのです。
- 佐々木
え? 留学をせずに、突然結婚?
- 板倉
ねえー。人生はわかりませんね。主人の情熱に間がさしたというか(笑)。こんな話したことないのですが。今は薬膳に出会うためだったのかと思うようにしてます(笑)。
- 佐々木
それで、フランス留学をあきらめて、結婚して富山に行った、と。
- 板倉
はい。富山で、私は普通の家庭の主婦をするつもりだったのですが、富山県というのは女性ドライバーが日本一多いところで、「女性も働いて当たり前」というような土地柄なんです。だから、仕事をしないでいたら、「板倉のお嫁さんは、日中ウロウロしていて、どこか体の具合でも悪いのか?」と(笑)。
- 佐々木
うわさになったんですね。「働いてないよ、おかしいんじゃないか?」と。
- 板倉
そうです。それで、お姑さんが「どこかにお勤めに出たら」と。
- 佐々木
面白い。息子の嫁に? いいですねえ。
- 板倉
ええ(笑)。そして近くで、今の私の会社の公認会計士をしていただいている本田百合子先生の公認会計事務所に勤めました。
そしたら先生が、「知らないってことは恐ろしいことね」って。事務をやったんですけど、失敗ばっかりで(笑)。「あなたは、やはりお料理をやるべきよ。私が、市へご紹介してあげるから」ということで魚津市の勤労青少年ホームの料理教師がスタートです。24歳のときです。
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