ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第62回 陰山 英男さん

62 |
陰山 英男さん
|
|
|
ビフォア&アフターを見せたいから、公募で校長に
- 佐々木
ところで先生は、山口の公立小学校の教師のときに、公募で、広島の校長先生に手を挙げられたんでしたよね?
- 陰山
まあ、そうですね。
- 佐々木
それはやっぱり、学校を変えるならば校長先生にならなくちゃという考えがあったんですか?
- 陰山
それはありますよね。というか、「クローズアップ現代」っていう番組で僕は注目されたんですが、早寝、早起き、朝ごはんのこともきちんと入っている、でもこれって映像にしにくいでしょう。だから、百ます計算のことしか印象に残らないんですよ。すると、学力の低下の対策には百ます計算だ、という風にいってしまったんですね。まあわかっていましたけどね。そういう誤解が生まれるっていうのは。
- 佐々木
ええ。
- 陰山
ただ僕は、誤解は理解のための第一歩だと思ってますから、誤解されてもいいじゃないかと。まず知ってもらうのが大事だって思い、撮影をOKしたんです。しかし、その誤解はものすごい勢いで広がった。それで、正解を出さなきゃいけない、見せてやんなきゃと思いました。でもそのときにいた山口小学校では、ダメだったんです。百ます計算で出来上がってしまっていたから。
- 佐々木
要するに、ビフォア&アフターを見せたいのに、ビフォアのデータをとる前に、アフターができちゃったと。
- 陰山
そう。ビフォア&アフターをきちんと見せることをやんなきゃいけないわけです。それができるのが、広島県の土堂小学校っていうところだけだったんです。
- 佐々木
それで、土堂小学校の校長に立候補を?
10/32
|
 |
|
|