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川合アユムさん
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21歳、1,000万円でスタート
- 川合
会社を辞めるための引き継ぎを半年間かけて行っている時に、お客さんに呼び出されて、「川合くん会社辞めるらしいな、なんでや」って。これこれこういう理由で辞めて、と言ったら「そうか」と。「会社は辞める理由にはなるけど、業界は辞めんでも、この仕事を続けえや」と言われる。
会社辞めて仕事続けるという意味がわからなくて、「どういうことですか?」って言ったら、「自分、会社作ってやったらええやん」と言われたんです。会社作るなんて考えたことなかったから、悩んだんですけど、お客さん、何社もの方が「川合くんやるべきや」と背中を押してくれて、で、やっとやってみようかな、とその気になったんです。
- 佐々木
それが21歳の時ですか? それで、始めから株式会社を設立?
- 川合
そうです。
- 佐々木
資本金は?
- 川合
資本金1,000万のうち300万は自分で用意して、うちの家族とか、母親にもちょっと借りましたし、おばあちゃんにもちょっと借りて 300万にして、あと僕が集めた仲間3人が230万集めてきて、トータル530万でしょ。資本金1,000万のうちのあと470万円は、僕が市場を持ってたんで、僕の動きによっては、うちへ来てくれと言ってくれてた2社からです。
その会社に行ったって状況は変わらないのはわかってたんで、行くことは選択肢になかったんだけど、僕が変に業界で営業すると不利益になるからっていうんで、協力せざるを得んかった2社だったんですね。1社は230万円出資してくれて、もう1社は240万円出資してくれたんです。
設備持ってた1社は、サービス請け負ってた会社で、もう1社は機械を供給してた会社だったんで、ここのメーカーの社長が機械を僕に貸してくれたんです。
これが4,000万円するコピーマシン。資本金1,000万なんだけど、4,000万の機械を設置して、スタートできたんですよね。
- 佐々木
1,000万キャッシュ集めてくるだけでなくて、4,000万の機械も貸してもらうことになったと。
- 川合
その1,000万なんですけど、いきなりオフィスビルに入ったんです(笑)。
保証金700万払って、バッタ屋さんで机とか買って電話引いたら1,000万、あっという間になくなっちゃった(笑)。キャッシュフローとか概念なんて全然わかってないですから、給料ってどうやって払うんだっけ?と思って。売り上げ伝票だって文房具屋さんで買ってきた伝票に手書きで納品書を書いて。請求はどうやって?とか、全部手でやってました。
- 佐々木
わたしもそうだった。でも、それじゃ家賃が1カ月目からギリギリみたいな(笑)
- 川合
うん。家賃は50万円だったんですね。
- 佐々木
すごい(笑)。今から17年も前でしょ。家賃50万ってすごい。大阪でしょ?
- 川合
50坪だったから、坪1万円ぐらいですね。
高いですね。大阪の江坂のね。まあ今考えたら、むちゃくちゃな創業の仕方ですよ。おまけに資金繰り用のストックされてる資金ていうのが、まったくゼロになっちゃったもんですから、給料をどうやって払ったらいいのか、支払いもできない、支払いどころか仕入れもできなかったんです(笑)。
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