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川合アユムさん
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3年間通った高校を中退
- 佐々木
本当だったら途上国に行きたかったけれども、断念して高校に入った、ということ?
- 川合
はい。入ってしばらく真剣にラグビーをやったんですよ。だけど事情があって、ラグビー部をクビになったんです。
- 佐々木
どんな事情?
- 川合
オートバイの無免許運転をして、学年初の停学になりました。
- 佐々木
不良少年第一歩?(笑)
- 川合
そんな不良でもなかったんですけど。ラグビー部の顧問の先生が落語研究会と兼任してて、ラグビー部の顧問の先生がいなかったんですよ。「次に何かしでかしたら、ラグビー部をつぶす」と言われていた矢先に、やっちゃったんですね。
だから、その事件が起こるずっと前から、すでに退部していたようにせざるを得なくて、マネジャーに頼んで、夏休み前から辞めていて、無免許で捕まった時にはもうラグビー部にいなかったっていうことにしてもらったんです。
- 佐々木
それって、自分で考えたの?
- 川合
ええ。それをきっかけに、ちょっと学校へ行く動機を失って、それから行かなくなってしまったんです。
高校1年生の9月でした。
- 佐々木
責任の取り方としては、すごく大人っぽいですよね。
- 川合
そういう知恵はよく働くんですね(笑)。
- 佐々木
知恵っていうか、相手や周りの人への思いやりですよね。
- 川合
そんなに大したもんじゃないんです。合宿中の無免許運転やったんで、クラブがつぶれる原因には十分なり得ましたから。ちょっとは寂しかったですけど、クラブをつぶすわけにもいかんので、「まあええわ」と辞めて、完全なアルバイト生活に戻ったわけです。
- 佐々木
じゃ、高校2年、3年ってあんまり行かなかったんですか? 別に登校拒否とかそういうのじゃなくて?
- 川合
登校拒否じゃない。お昼休みは行ってたんですね。昼休みは学校の食堂でごはんを食べたり、友だちと遊んだり、近くの雀荘やビリヤード場に居たりしてたんです(笑)。
- 佐々木
でも学校の授業は受けずじまい……?
- 川合
受けてなかったですね。
- 佐々木
卒業証書はもらったんですか?
- 川合
もらってません。中退です。3年間在籍して中退した。1年生2回やって、2年生になったんですけど、2年生の1年目にまた留年したんですね。3年間在籍してたけど、3年生にはなってないんです。
- 佐々木
それで起業したの?
- 川合
いえ、違います。チンピラみたいな生活をしてたんです。
- 佐々木
まだ、起業までにストーリーがある。
- 川合
そう、そう、そう。もう学校に行かないようになってから、完全に『車輪の下』で言うと、社会のレールから外れてしまった状態になって、自分がどうやって生きていくかを真剣に考えたんですね。
高校に行かないんだったら大学に行くこともないし。一般的に言われているような就職も最初からする気もなかった。じゃあ、自分の人生をどうやって生きていくのかと真剣に考えた。「とりあえず金もうけはできるようにならなあかん」と思ってました。実は高校時代、ものすごいお金に執着を持って動いたんですよ。
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