ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第57回 茂木 健一郎さん

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脳科学者 ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー
茂木 健一郎さん
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小学生の頃からアインシュタインに憧れて
- 佐々木
茂木さんご自身のことをうかがいたいんですけれど、どういうご家庭だったんですか? 子どもの頃から、いつ頃からこんなふうになられたんですか(笑)?
- 茂木
父親は普通のエンジニアですね。母親はママさんバレーやったりとか、婦人会の会合に出たりとか、そんな感じの活動的な人でしたけれどね。やっぱり一番大きかったのは、子どものときに、蝶の採集とか、そういうことをセミプロにやってたというのが一番大きかったですね。
- 佐々木
何年生くらいのときですか?
- 茂木
それはもう、5、6歳のころから、中学生くらいまで。学生科学展とか、夏休みの学生の科学研究のコンペとかあるから、そういうのに出したりとかしてたんで。
- 佐々木
アインシュタインみたいな物理学者になりたかったのはいつから?
- 茂木
小学校の頃からあこがれてたんですよ。蝶の研究をやっていたんだけれど、自分が将来なりたかったのは物理学者なんですよ。
- 佐々木
小学生! あんまり一般的には、小学生の夢として「物理学者になりたい」というのは聞かないです。
- 茂木
そうですね。今でも覚えているんですが、小学校2年のときに、どうして磁石はくっつくのかっていうのを、1カ月間ずっと考えてた記憶があるんですよ。すごく不思議だったんです。子ども心に、磁石がつくっていうことをいろいろ説明しようとしたんですよ。頭の中で。
説明付かなかったんですけれど、結局。通学路を歩きながら、ずっとそのことを1カ月間考えていたのは覚えていて。その頃からどうも、もっとも根本的なのは、物理学者がやってきたことなんだな、という感覚はある。
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