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関根千佳さん
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日本は世界最高の高齢国家、700兆円の市場
- 佐々木
関根さんは今、そういったお仕事をNPOにしないで株式会社にしてらっしゃるわけですが、もしかしてイー・ウーマンと同じ趣旨かなと思ったりしてるんですけど。
- 関根
どうしてなんですか?
- 佐々木
私は、NPOの重要性をわかっているつもりですが、男性が作った今の経済観や社会のバリアを壊してバリアフリーの社会にしていくためには、彼らと同じ…まあ、メジャーリーグに入って、同じルールで同じユニフォームを着てプレイしなければ、存在に気づいてくれないんじゃないか、同じルールでNPOでやりたかったようなことをやることで、初めて存在に気がついてくれるんじゃないかって思ったんです。
ユニカルや国際女性ビジネス会議を運営してきても、やっぱり経済界の人は全然知らないし、日本も動かない。やっぱり同じ土俵でやってみなくちゃいけないなあ、経済価値を生むことを証明することが、実は先方に理解してもらえる方法なんだろうなあ、と。
- 関根
ああ、正しいですね。おっしゃるとおりだと思います。そのとおりですよ。
- 佐々木
だから、イー・ウーマンはスマートコンシューマという賢い消費者の集団となって、声を集め、聞いてもらう。それが経済価値になるということなんです。スマートコンシューマには、障害者の方も含まれるべきですね。
- 関根
そうですね。
- 佐々木
で、これはやっぱり、世の中を平等にしよう、というより聞いたほうがあなたの会社の売上が上がりますよ、っていうアプローチです。
- 関根
同じです! だって、日本は世界最高の高齢国家なんですよ。シニアは、700兆円も金融資産を持ってるという説もあります。で、この人たちに使える製品を作れなかったら、日本の企業は成り立ちませんよね。IT産業だって、どこも例外はないと思うわけです。
- 佐々木
そうです。働く女性も賢い消費者も市民も増えてきてるんですよ。働く女性の声を生かさなかったら、どこにお客がいるんですか、って。
- 関根
同じ。私たちもまったく一緒。これまでは障害者っていうと、すごくお金がない存在だと思われているけれども、この人たちにちゃんと使えるものを作っていただいたら、近いニーズを持っている女性や子どもやシニアにも使える可能性が増える。
それがかっこいいユニバーサルデザインだったら、結果としてものすごく売れるんですよ。
15/21
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