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和田裕美さん
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笑顔ができるまで教える
- 和田
「こんにちは」ができるまで、笑顔ができるまで……。
- 佐々木
鏡とか置いて、「こうやってごらん」って?
- 和田
そうですね。もう、今のダメ、今のいい、今のダメって、気づくたびに言ってあげて。躾って感じですかね。「よかった、できた!」って(笑)。また、たとえば話を聞くのが下手な人っていますよね。相づちを打てない人とかって。
- 佐々木
ちょっと待ってください。一応、和田さんの会社に、営業したくて入ってくるわけでしょう、相づちが打てない(笑)?
- 和田
でも、いるんですよ! 自分をいかに知らないかって思うんですけど、斜に構える方とか営業に向かない方は、お顔だと口角が片方しか上がらない人っていますよね。こんな風に……。そういう人って、表情で意地悪に見えるんですよね。
- 佐々木
見えますよね。
- 和田
そういう人には、ビデオを撮って……
- 佐々木
でも、なんでそういう人を採用するんですか(笑)。初めにわかりそう。
- 和田
人が欲しいからなんですよ。もう、どうしても……。わからないですからね、採用してみないと。
- 佐々木
やっぱり、可能性は信じますからね。こんな人でもこんなところがかわいいとか、さっきのこの答えがよかったとか、自分に言い聞かせて採用しますからね。
- 和田
面接のときって、やたらポジティブですよね(笑)。
- 佐々木
でも、育てるのって、「こんにちは」とか笑い方とかっていうのは注意してなんとかなりますけど、聞く力って、聞き取り能力までは育てられないんじゃないですか?
- 和田
そうですね……。
- 佐々木
お客さんの話を聴き、同席している私は、この人はこういうエピソードを言っているけど、これは本当はこういう意味で言っていて、この日までにこういうことを要求してる、ってことまで聞き取れる。でも一緒に行った部下に聞くと、「先方、乗り気ですね」とかって全然違うメッセージを受け取ってる。私はまだまだ契約には至らないと思ってるのに、「喜んでいただけてよかったですね」って。なんか、同じ話を聞いていても違って聞こえちゃうっていうのは、訓練のしようがないって思うんですけれど、いかがでしょう(笑)。
10/23
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