ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第49回 田中里沙さん

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田中里沙さん
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おじいさんとの関係で学んだこと
- 田中
ええ、それで、おばあちゃんが高校2年のときに亡くなっちゃったんですよ。それが大きな転機でしたね。やっぱり寂しい。
おばあちゃん子だったけれど、これからはおじいちゃん子かな、みたいな(笑)。父母と仲が悪いわけではないのですが、おばあちゃんはすごく穏やかで優しくて、家で和裁をしていました。
縁側の作業場で着物をつくるおばあちゃんのそばで本を読んだり、庭の小鳥にえさをやったり、夕方になると草木に水をやったりしながら、心温まるコミュニケーションをいつも取ってましたね。
だからなんかやるときに、おばあちゃんを不幸にしちゃいけないとか、そんな感じの感覚は強く持ってました。
あとは田舎なんで、誰がどう行動をしているかとか、すごくチェックされているんですよ。隣のおばちゃんとかにも。中学校の帰り道に男の子と歩いてたとか、それをね、帰ってくるまでの間に伝わってるくらいの勢い(笑)。
- 佐々木
家に帰ってきたとたんに、さっき歩いてたでしょって(笑)。
- 田中
そうなんですよ。すごい過干渉の中で育ちましたね。だから、そういうのに結構さらされて育ったので、わりとそういうのは大丈夫。で、おじいちゃんは厳しいんですよ。おじいちゃんの価値観の中で、私の言い訳など聞いてもらえない。
- 佐々木
鍛えられたんですね。
- 田中
そう、そうなんですよ。だから、人には情報が伝わらないものだとか、固定観念を持った人は、本当に説得するのは難しい、みたいな。そういう難しさは昔から結構体験した。
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