ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第49回 田中里沙さん

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田中里沙さん
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編集と子育て
- 佐々木
お子さんの話が出たんですけれど、編集は夜の仕事も多いし、子育てがしにくいと聞きますが。でも田中さんはさらりと出産されて。産んだって聞いても体型も変わらないし、育てているっていう感じがしない。すごい。
- 田中
佐々木さんのほうがずっとそうですよ。
- 佐々木
いえいえ。スラーッとしていて、仕事もどんどん成長されて、副社長にまでなられて。
- 田中
いえいえ。まあ副社長は何人もいるんです。広告会社に勤める女性で、わりと同じ世代で、そろそろマル高になるので、出産を……という人が、周りにその時期多かったんですけれど、話を聞いていると、広告会社って、クライアントあっての仕事なので、クライアントに言われたら、チームであたらなきゃいけないし、スケジュールもクライアントによって決まるというところが強いんですね。
でも、編集って自分で決められるところが大きいので、自分でアイディアを考えて、この日までに何をするって決めておけば、もちろん著名な人へのインタビューだとか、相手の都合もあるのですけれど、そんなにはズレないでいけますよね。だから、わりとコントロールしやすい仕事だなと思ったんですね。
だからスケジュールをきっちり組んでやっていこうと思ったのと、たまたま私はもう編集長になっていたので、指示を受ける立場ではなく、自分がみんなに指示を出すほうなので、やりやすかった、というのもあると思うんですよね。
- 佐々木
やっぱり、偉くなってから子どもを生んだほうがいい(笑)。
- 田中
私的には、たまたまそれまで縁がなかったんですけど、自分としてはよかったかな、って思ってますよね。で、次なる課題としては、会社が女性の能力のある人にはどんどん活躍してもらおうというスタンスなので、編集部員の人でも、産休だとか育休が取れるように、と。体制をきちんと私が作るようにって言われているので、そういうふうにしていこうかな、と思っているんですけどね。
まあその場合、編集部員というのは限られた人数でやっているので、チームで1人抜けたのが、ほかの人の負担になるとかね、そんな感じになっちゃうと思うので、それをどうするかっていうのが課題だと思っているんですけれど。
自分で決めれば、あとは自分でスピードアップを自分なりにやっていけばいいということだと思うんですけれど、考えて行動を起こす仕事なので、結構、原稿を書くときに詰まったり、考えがまとまらないとかで、時間をとっちゃいますよね。
日ごろいろいろなところに思いを馳せておいて、いつも何か考えておいて、自分の素材を持っておけば、わりと、逆に早くできるところがあるんですよね。
- 佐々木
すばらしい。すばやく発想するための下準備もするんですね。
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