ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第43回 菅原真樹さん

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フリーダイビングトレーナー・アプネアフォトグラファー
菅原真樹さん
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フォトグラファーとして、国際水中映像祭へ出品
- 佐々木
菅原さんは、何でも突きつめるっていう性格なのでしょうか。ハワイ島の自然の中で非常にリラックスして自然体でいるのだけれど、そうなるために、なんでも極める。やるんだったらフリーダイビングでもトップクラス、って言って、設定がもう初めから頂点をめざす。そして、ずっとやり続けるっていう性格と日々の暮らしがある。でも、一方で、なんて言うの、「毎日、これをやりましょう」、「何分、どうしましょう」っていう理詰めじゃない。そのマッチがみごとですね。理想的ですよね。
- 菅原
人によっては、けっこうイライラする部分もあると思いますね(笑)。
- 佐々木
逆の人が多いじゃないですか。普通、日本の都会で生活していると、頂点なんか見ない。あるいはもう、そんな想像すらできなくて、自分としては一歩前を見るのが精一杯。毎日忙しくして、リラックスはできないわ。望んでいるところは目と鼻の先で大きくなくて、あまりモティベーションが沸かないわ、っていう人が多い気がする。
でも今日お話を伺っていてわかってきました。ハワイでお会いしたときには「実にリラックスした方だな」って感じたのですが、お話を伺っているとその基礎となっているものは頂点を目指す信念というか。そのミックスが菅原さんの魅力なんだろうな、って…。
- 菅原
やはり、目標とする方々が上にいつもいるんですね。ですから、そういう方を目指したいと。そういうものは常に持っていますね。ですから、いまお見せしますが、自分は人生こうありたいというような方の、自分がそっちへ行ければいいなという憧れを持つような方の写真を撮らせてもらったりしています。
- 佐々木
カメラマンとしてもプロでいらっしゃるんですよね。写真展を開いたり。
- 菅原
はい。いろいろなところで写真展をやらせていただいているんですけれど、2003年は30回を越す大変歴史あるフランスのアンティーブ世界水中映像祭、というところに招待していただきました。そこには各国の映像祭のオーガナイザーが来られていて、そこで私の作品を非常に気に入ってくださり、ぜひ招待したいというような形でオファーをいただいたんですね。「ベオグラード国際水中映像祭というのがあるので、そこへぜひ来てくれ」と言われて、ベオグラードに行って、映像祭にまた参加させてもらって。そこで賞をいただいたり・・・。
まあ、アジアの人が一切参加されていないところだったので、自分でもこう、何か大きな海に飛び込むような気持ちで行ったわけですね。
数年前にはそういう紛争もあったから厳しい場所だっていうふうに聞いてましたから、非常に最初は緊張した面持ちで行ったわけですね。でも、いざ行ってみると、ベオグラードも芸術やそういった文化で復興していこうという、そういう動きがあって、写真に対しても、みんな熱意を持ってみてくれるということが分かったんですね。
- 佐々木
ベオグラード、セルビアって、海ありました? ユーゴスラビアのときに行ったことがありますが、大きな川はあったけど、海には面してないですよね? ベオグラードで水中映像祭って「うん?」と思うような(笑)。
- 菅原
2004年10月には、スロバキア・ハイタトラ国際水中映像祭にも招待されて行ったことがあるんですが、やっぱり海がない。逆なんですよね、たぶん。そういうところで、世界の海を知りたいっていう、そういう。みんなの見たいっていう欲求がすごくあると思うんですね。
いろいろな映像祭に参加して、賞をいただいたりして。でも自分の中ではその前からイルカやクジラをずっと撮り続けて、写真の本質を撮ることについてもさまざまなことを学ばせていただいた気がするんですね、10年かけて。
12/25
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