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アナウンサー・ビジネスコミュニケーショントレーナー
山口容子さん
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山口&佐々木の発声練習
- 佐々木
以前、連れて行っていただきましたよね、渋谷のカラオケボックス。
- 山口
発声練習する場所がなくて、知恵をしぼったのよね。
- 佐々木
朝11時にスーツ着て、大きなかばん持って行きました。
- 山口
一曲も歌わずに帰ってくるっていう珍しいお客さんで。
- 佐々木
椅子に寝転んで発声練習だけしてね。本当にわたしの声はまったく駄目、通らないでしょ? これでも10年前に比べれば、何倍も出ているんですが。山口さんは、発声の訓練はどういったことをされてるんですか?
- 山口
小学校の時に、声を枯らして次の日声が出なくなったことが何度もあるのね。運動会の翌日とか。散々応援をしたんでしょうね。でも自分では叫んでるっていう意識がないのよ。だけど次の日、声は出ない。
ある時、気が付いたの、声の出し方が正しくないに違いないって。子ども心にそう思った。それから叫ばないようにしたんです。運動会でも、6割くらいの力でしか応援しないようにして(笑)。だから、まずは声を枯らさないこと。
- 佐々木
すごいですね。小学生で、ですか。
- 山口
声って自然に出てくるものでしょう? 女性の場合は、哀しいかな、ブラジャーで締め付ける、ガードルで締め付けるというような外側からの締め付けと、「もういいお嬢さんがはしたない、大きい声で笑ってはいけません」っていう精神的、社会的な締め付けがあって、そういうことが声を自然にうまく出せないようにしているんじゃないかしら?
- 佐々木
87年に『ニュースステーション』のリポーターにしていただいてから、声っていうものをものすごく意識して、小宮悦子さん、渡辺宜嗣さん、そして山口さんにも、「特訓してください」ってしがみついて、教えてもらった。舞台などプロ向けに歌を教えている先生に個人レッスン受けに行ったりして、フラフラになるまで声を出して帰ってきたりもしてね。自分としては精一杯さまざまなことをやって、やっと今の声が出るようになったの。でも、まだまだ。
- 山口
それでいいんじゃない?
- 佐々木
でも、ビジネスのパーティでも、会場で声が通らないんです。だから相手の耳元まで近づいて、他人が見たら「佐々木、何やってんだ」ってくらいに寄ってっちゃうんですよ!
- 山口
いいじゃない(笑)? それも、パーソナルスペースを縮めるひとつの方法でもあるし(笑)。
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