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鳥越俊太郎さん
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マネジメント能力を合唱団で身に付けたんです
- 佐々木
鳥越さんがそれをできたのは、何か理由でも?
- 鳥越
僕は、合唱団に入っていたんですよ。学生から社会人まで男女合わせて200人くらいの合唱団でね。
『親父の出番』という本にも書いたのですが、僕は小さいころから弱虫で、人の前で話したりするのがすっごく苦手で、ドキドキして足が震えるほどだったんです。
それで、このままだと自分の人生つらいなと思って、その合唱団に入った時にマネジャーに立候補してね、人前で話すというシチュエーションに自分を追い込んだわけです。
- 佐々木
それが、さすがですね。
- 鳥越
初めはつらかったんですが。そういうことをやっているうち、話し合いなどで仕切るという役割を自然に覚えたんです。しょっちゅう会議やミーティング、合宿などが行われていましたから。
だから、就職試験のグループディスカッションでは、「A君はこういうことを言っている。C君はこういうことを言っている。これは合っているけど、これは違う。僕はこう思うけど、B君はどう思う?」というようなことが自然にできた。それが試験官に評価されたわけですよ。
つまり、自分の意見を持っているか、協調性はあるか、リーダーシップを持っているかなど、十何項目について、10人くらいの試験官がチェックしているわけです。
だから、結局そこで僕が合格したのは、大学の勉強をせずに、人間の勉強をしていたからなんでしょうね。あとは、作文を書くのが得意だったことかな。作文がうまく書けないと合格しませんから。
合唱団では、ガリ版で刷った団報というのをつくり、その編集に携わっていたので、書くことも好きだったんですよね。
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