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フランソワ・ヴィックスさん
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40歳。人生のコースを変えてみたい
- 佐々木
ちょっとご自身の経歴に戻りたいのですが、ロレアルとジョンソン・エンド・ジョンソンでは、マーケティングを担当されていたとか?
- ヴィックス
ええ、専門はインターナショナル・マーケティングと、海外で展開する子会社の管理・運営です。オーストラリア、アメリカで働いたので、国際的なキャリアを持っているといえるでしょうか。商品の製造過程にもかかわり、実験室に出向いたこともあります。
大企業で働くのは、それなりの魅力がありますが、だんだん欲求不満の状態に陥ってしまい、40歳になった時、「何か別のことがしたい! 人生のコースを変えてみたい!」と強く考えるようになったのです。
多国籍の巨大企業で働いた時に、大企業ではビジネスの実体に即した決定ではなく、社内的な「政治的判断」に基づく決定が下されることが往々にしてあるということを、身をもって体験しましたので、それから離れられることも魅力でした。
自分の人生を自分でコントロールしたいと強く感じたのです。自分の会社を立ち上げるのに優る「人生の冒険」はありませんから、その緊張感と興奮を心から楽しみたいと思いました。
そんな時に、すぐに優秀な化学者や研究者と知り合えたおかげで、それらの人々の協力を得て、イゾセル社を立ち上げられました。
佐々木さんご自身も、起業家として自分の会社を立ち上げていらっしゃいますからおわかりだと思いますが、起業の時は、一獲千金より地道につくり上げた自分の事業プランを信じ、自分自身を信じることが一番大事ですよね。
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