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廣田尚子さん
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欲しいものを自分でつくった子ども時代
- 佐々木
廣田さんてどんな子どもだったんですか?
- 廣田
子どものころからプレゼント好きだったんです。もらうのではなく、あげるほうです。どんなことが相手に喜んでもらえるのかしら、と考えるのがもともと好きで。これは人を見るのが好きということにもつながるんですが。
根っからそういうタイプなので、何か物をつくるときに、自分のためにつくるのではなくて、喜んでくれる人がいるからつくる、という。そのこと自体がもう楽しいんです。
- 佐々木
子どものころのプレゼントって、どんな工夫をして、どんな物をあげたんですか?
- 廣田
中学生のころから手づくりで、バッグのようなものをつくって人にあげていました。小学生のころは、自分のためにぬいぐるみを一生懸命つくっていましたが、今思うとすごいものだと思います(笑)。
- 佐々木
え! 小学生の時に自分で布を裁断して、縫って、ぬいぐるみをつくったんですか?
- 廣田
欲しいものは自分でつくるのが好きだったんです。テレビを見て、アニメのキャラクターが欲しいと思ったら、そのぬいぐるみを自分でつくったり(笑)。
- 佐々木
すごい! うちの子はテレビを見ながら描くだけで、つくるところまではいかないかな(笑)。じゃあ、そのころから立体裁断を?
- 廣田
ええ、してましたね(笑)。
- 佐々木
これは傑作だからあげるのがいやになったというような、何か印象に残っているものはありますか?
- 廣田
いえ、みんなあげてしまった。最初につくってちょっと変だったものなんかが、自分のところにあったりしますけど(笑)。
姉のボーイフレンドへのプレゼントもわたしの手づくりだったりして。とにかく、いろいろつくりました。
- 佐々木
じゃ、何度もつくるんだ。出来上がりは少し変だけど、「まあ、いいや」ってあげちゃうことはないんですか?(笑)
- 廣田
ないんです。つくり直すんですよ。そういうところはけっこう細かいんです。「物をつくるのが好き」というのと「プレゼントするのが好き」が合わさったので、今まで続いているんじゃないでしょうか。
- 佐々木
初のコンペへの試作づくりの背景が見えてきた気がします。
10/13
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