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藤野英人さん
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認められてファンドマネジャーに
- 佐々木
アシスタントアナリストとして企業調査を2年されてから、ファンドマネジャーに昇格されたわけですが、ファンドマネジャーは誰でもなれる、というものではないんですよね?
- 藤野
やろうと思えば誰でもなれます。金融庁に登録をすれば誰でも。
ただ、登録する前に、その運用会社のほうで、その人材がファンドマネジャーに値するかどうかを判断し、その後に登録するということになっています。個人で登録する場合は、個人の投資顧問会社としても登録をしなければなりません。登録制なんです。
- 佐々木
つまり、個人企業であれ1万人企業であれ、投資顧問会社として登録されていることが必要で、その上でファンドマネジャーは、その企業に所属し、金融庁に登録するということですね。
- 藤野
まさにそうです。
- 佐々木
そうすると、野村投資顧問は入社2年後に、藤野さんをファンドマネジャーにと判断して、登録して、運用を始めた。在籍された後半の4年半ですね。
それまでアシスタントアナリストとして企業調査リポートを書いていましたが、今度は書くだけでなく、それを読んで判断することもできる、というふうに昇格していったんですね。
- 藤野
本当の意味でのファンドマネジャーになるには、少なくとも5年ぐらいはかかるといわれています。
なぜ5年間かというと、大体その5年間の中には、景気のサイクルの上げの局面と下げの局面があるんです。その両方を経験しないと、ファンドマネジャーとして一人前だとはいえないといわれていますね。
- 佐々木
おもしろい。企業に足を運んで取材することを2年、次に決定権をもって3年ぐらいで、全体の動きやいろんな企業の善し悪しが見られるようになり、合計5年くらいの経験があると、一人前の運転ができるようになる、ということですね。
- 藤野
野村投資顧問での6年半が、ちょうどファンドマネジャーとしての成熟期間だったのかな、と思っています。
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