ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第15回 山下久美子さん

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山下久美子さん
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人生は選択?
- 山下
そういえば、お書きになった本『自分が輝く7つの発想』、読ませていただきました。わたしが普段考えていないようなことがたくさん書かれていたので、勉強になりました。
- 佐々木
え、そうですか? たとえば?
- 山下
特にバングラディシュの男の子のお話は、ちょっと感動しましたね。ああいうところに仕事として携わったりできるのって、いいなあと思いました。
- 佐々木
そう。あの村にはもう一度行って、あのバブール君に会ってみたい。今ごろは25歳くらいの青年でしょう。とにかくニュースステーションでのお仕事は、本当にどれもいい勉強をさせていただきました。世界各国のさまざまな困難の場に行って、つくづく日本は幸せだと。
- 山下
ほかにはどんなところがありました?
- 佐々木
たとえば南アフリカの取材で、親しくなった黒人のコーディネーターと人生についてちょっと語り合った時に、生意気にもわたしは「人生って選択だから、自分で選んで進むんだ」なんてことを言ったんですよね。すると彼は、「僕たちには、その選択というものがないんだよ、かをり」と。本当に自分のばかさ加減が嫌になりました。
取材中に足を撃たれた時だって、その前に催涙弾を浴びているんだから、逃げればいいのに、また現場に出て行ったりして。どうも、向こう見ずというか、無知というか。
7/9
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