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吉田和正さん
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新しいものを自分の生活の中に取り入れていく
- 吉田
やはり、一番皆さんにお伝えしたいことは、新しいものにまずは興味を持って欲しいですね。どんな製品なのかな、前とどう違うのか、何が出来るようになったのか、そんなことを考えながら、必要だと思える部分を自分の生活の中に取り入れてみよう、そういう気持ちが大事だということです。自分で考えてこんなものがあればもっと自分の生活が便利になったり、楽しくなりそうだ、と思うように自分自身、常に思っています。
- 佐々木
何か一つ、今までの生活加えてみる。
- 吉田
ライフスタイルを変えろと突然言われても、抵抗あると思いますし現実的ではありません。だけど何かを付け加えてみたらっていうのは自然に受け入れられると思うのです。
例えば、先ほど社長の話になりましたけれども、僕もいろいろと変わったとは思いますが、ベースラインの自分らしさは変えていないと思います。例えば変わった部分は、何かを持っていなかったものを、または必要とされるスキル、考え方を、付け加えてきたところだけです。それで成長したり、夢が現実となったりする。ライフスタイルも同じではないでしょうか。
- 佐々木
そうですね。視点が増えますからね。
- 吉田
例えば、自転車を買えば、ライフスタイルが変わりますよね。ポータブルナビを買えば、それで遠くに旅行したくなる。新しいものを取り入れることで何か発見もあるでしょう。そもそも日本人は新しいもの好きだと思います。だからこれからも消費は増えると思います。でも実を言うと逆の考えも常に自分の中にあって、単に消費だけを促してはだめで、あくまでもものを大切にする考えの上に、それぞれの消費を考えなくてはならないと思います。大量生産、大量消費、大量破棄だけのサイクルだと地球を壊してしまいます。いまこのような現実に直面している時代ですから、消費に関してとても成熟している日本人が“地球に優しい”次世代の消費のモデリングを構築できれば素晴らしいと思います。
- 佐々木
変わるし、「楽しみ」が増えるっていうことですからね。
- 吉田
そうです。消費することによって第2、第3の新しい“モノ”が生まれ、また育っていくわけですね。
- 佐々木
「ちょっとやってみようよ」っていうムードをもっと作っていきたいということですね。
- 吉田
そうです。みんな楽しいものが好きですから。でもトータル的にバランスのとれた消費をそれぞれが考えることも同時に必要だと思います。
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