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正宗エリザベスさん
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女性が働くことで34パーセントぐらい利益が増える
佐々木
この前、女性の起業家9名の方に表参道カレッジのほうにも来ていただいて、本当に素敵な時を過ごさせていただいたんですが、あのときにオーストラリアはとても女性の起業家に優しい、女性の管理職も多いという印象を受けました。女性の進出について、オーストラリアは進んでいますか。
正宗
日本と比べて多いと思いますし、ああいう1人でビジネスを起こしている人に対しては結構、場合によってはフェアプレーな環境だと思うんですけど、ただ組織に入るとまだまだです。よくなってきているんですけど、本当にトップのトップはまだダメなんですね。
佐々木
日本も大企業の社長になっている女性なんていうのは、ほとんどいません。
正宗
オーストラリアもほとんどいないです。数字としては今増えつつありますけれども、かといって、じゃあグラスシーリングはないかというと、それは、あります。
佐々木
それはそうですね。そうすると、やっぱりオーストラリアでも女性達はワークライフバランスを考えたり、会社の中でどんなふうにはしごを登っていくのか、ガラスの天井をどう破るのかっていう話は日常的な話題になってきているわけですか。
正宗
そうです、それはまだあります。私が政府で働くことを選んだのは、差別がないからなんです。政府は正式には差別ができないので、比較的ないですよね。ですから自分がどんどんやりたいことはできるということです。
佐々木
女性が経済活動に関わるっていうことが、経済発展につながると思うのです。
正宗
もちろんです。いろんなスタディーもされているわけだし、女性が働くことで34パーセントぐらい利益が増えるという数字も、オーストラリアでは発表されています。ですから、オーストラリアの大手企業が、business women of the year awardだとか、いろいろ女性をトップレベルで認めていくような活動が増えてきています。人をマネージしていくうえでもいろんな見解が必要ですし。
佐々木
まさしく、ダイバーシティ、多様性ということですね。
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