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株式会社ワークスアプリケーションズ 代表取締役最高経営責任者
牧野正幸さん
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「人」以外は大事じゃないね
- 佐々木
それだけお金をかけているわけだから当然だけれど、牧野さんの考えでは、会社の発展や財産は基本的に人である、ということですね。
- 牧野
そうですね。人が大事だという会社はいっぱいあると思うんだけど、「人」以外は大事じゃないね、逆に言えば。後はみんなゼロから作ったもので、だからいつでも作れるんだよね。極端な話、今持っている製品もお客様も、どっかに譲り渡すことになっても、またそれは同じメンバーだったら頑張れば作れるから。
それだけに、なんて言うのかな、ルーティン化されたサービスがあったりすると、人より組織のほうが大事になっちゃいます。ある程度、組織だった運営ができる形になれば、むしろ中にいる人よりは、その組織の形を維持するための人が大事っていうことになる。
- 佐々木
だからjob description型と言うか、このポジションが空いているのでできる人いませんか、という考えになる。それでは、これからの強い企業は生まれないということですね。
- 牧野
と、僕は思うんだよね。
- 佐々木
私も同感。
- 牧野
だから社員に対して朝礼とかでね、全体を集めて喋る時、私は嘘をつくのが嫌いなんで、「このうちの3分の2の人間は会社にとって宝だ」といつも本当に言う。3分の1は、まあ頑張ってくれと。優秀だとは思うんだけど、まだその能力を会社に役立てていない、という話をするんだけれど。
- 佐々木
2・6・2とか2・8とか言われる一般的な組織図からみると、3分の2が本当に役にたっているんだったら、凄い組織です。
- 牧野
いや本当に3分の2は優秀なのね、みんな。もう上の3分の1なんか、僕も、凄く感動するくらい優秀な奴らだとは思っているんで、そこだけ本当に宝物だなというのはある。
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