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リシャール・コラスさん
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マドモアゼル シャネルは、リスクテーカーだったんです
- 佐々木
戦略を変えるということには、大きな決断が必要だったでしょう。突然、戦略を変えるのは。
- コラス
それは1999年、2000年のことだったんですが、私はかなり叩かれたんですよ。そんな転換をするのはダメだとか、ブランドのイメージが下がるんじゃないかと。でも実際には、ブランドのイメージは上がった。
なぜかというと、あこがれだけじゃなくて、親しみが増したんです。自分の生き方、自分に合うものがある。それを理解し、自分の生き方に近いものとして選び、買ってくださるようになった。その前は、理解していなくても、ただ買っていたのが、それが生き方として、理解して買ってくれるようになったんです。
- 佐々木
それは重要ですね。だって本質をつかむわけだし、ずっと選び続ける。
- コラス
マドモアゼル シャネルは、リスクテーカーだったんです。ものすごく次々とリスクをとった。
ビジネスも、リスクをとらないと衰えてしまうんですね。われわれは幸いなことにエスタブリッシュされたブランドであって、日本は市場としても最も重要なんですけれど、リスクをとらなくなったら、その力がなくなってしまう。彼女はリスクをとる人だったので、彼女の生き方を我々は活かす必要があるんです。
9/18
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