ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第134回 ニヤンタ・デシュパンデさん

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ビジネス コンサルタント、レキシコン アソシエーツ 代表、カクタス・ジャパン顧問
ニヤンタ・デシュパンデさん
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中学校2年生のときにシェイクスピアを読みこなせるようになって
- ニヤンタ
私は、中学校では英語にのめりこんでいたんです。英語の文学にのめりこんでしまって、中学校4年生のときに。インドの中学校は構成が日本のとは違って、中学校が3・3で、2つに分かれているんです。小学校は4年です。中学校はlower middleとhigher middleというので、それが少し違うんですけど。だから日本で言うと、中学校2年生のときにシェイクスピアを読みこなせるようになっていて。
- 佐々木
第2外国語の英語でシェイクスピアが読めるようになっていた。
- ニヤンタ
第3外国語です。だから、英語を読むことが大好きでしたね。
- 佐々木
それは、いくらインド人の皆が読み書きを一生懸命習い、英語を習うと言っても、ニヤンタさんの英語の勉強の力や、シェイクスピアを読むというのは、やっぱり秀でたものがあったんでしょう。きっと、お父様やお母様の影響もあったのでは。
- ニヤンタ
そうなんです。だから、やはりモデルなんですよ。父も母も勉強はものすごく厳しかったので、勉強しないですごく怒られたことがたくさんあるんで、環境ですよ。環境としては母がやっぱり授業は英語でやっていたし、とても上手だったんです。
- 佐々木
そうか。高校の先生ですものね。
- ニヤンタ
父も、あまり教育とか勉強には口を出さないんですけれども、毎日、会社から戻ってくると、英語の古典文学とかの分厚い本を、面白そうに読んでいるのを子どものときから見ていたので……。
- 佐々木
いいですね。ただ読むのではなく、面白そうに読むと……。
- ニヤンタ
完全に環境ですよ。私は、たまたまそういうところに恵まれたので、大変感謝しているんですけれども、親というのは教育者じゃなくちゃいけないんですよ。
学校の先生はティーチャーですし、完全に教育者なんですけれども、だから親は、ティーチャーではないにしても、コーチなんですよね。だからコーチとして、環境をどう作ってあげて、どういうふうにモチベーションを上げて、好奇心を持ってもらうか、ということを少し考えただけで、後は子どもが自分でそういうところに走りますからね。
- 佐々木
でも、なかなか、会社から帰ってきてから、家でシェイクスピアの英語を読むという家庭は、日本では聞いたことがない。すくなくとも私の周りでは見たことがないのですが。
- ニヤンタ
だから、英語じゃなくてもいいんですよ。たまたま、私の父は英語の小説とか文学を読むのが好きだったんですけれども、読む力が大事だ、ということだと思うんですよね。それが後で、日本語を読むことにしても、だいぶ役に立っていると思います。
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