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ニフティ株式会社 元・代表取締役社長 現・特別顧問
渡辺武経さん
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「個のエンパワーメント」の在り方
- 佐々木
ニフティとしての「個のエンパワーメント」の在り方とは、どういったものなのでしょうか。まず、「存在意義」を表すこの名称は、渡辺さんのつくられたフレーズですか?
- 渡辺
もともとあったのですが、会社として言い始めたのは、わたしが最初かな。「そんな言葉わかるかな」といろいろな人に言われましたけど。別の言い方をすると「自己実現」ですかね。でも、これは非常に強いメッセージだと思いますよ。
- 佐々木
そうですね。わたしの目から見ても、プロバイダーというとすごく機械的なイメージのもので会員数など数字で比較されてしまうような気がします。が、その中で、「個のエンパワーメント」というメッセージは、非常にわかりやすいし、ニフティで実際に働いている方、ニフティを活用している人たちの人柄や顔が見えるような強いエネルギーを感じます。
- 渡辺
だから、このメッセージは発信し続けなければならない。たとえばIPフォン。これは、やらざるを得ない。それでニフティに入って来る人もたくさんいるわけですから。ただニフティの場合、会員が500万人いるとしたら、50万〜100万人ぐらいの人が自己実現的な活動を続けている人なわけです。
だから、この人たちに対するメッセージを、忘れずに出し続ける必要があります。全体に対して「個のエンパワーメント」だけを言っているとね、今度は難しくて、ちょっと敬遠する人もいるかもしれないでしょう。
電話や、ブロードバンドでテレビが見れるとか、それはそれでいいと思うんですよ。だけど、非常にとんがった人たちに対して、ずっと発信し続けなければ、ニフティの特徴というものはなくなるし、“one of them”になってしまう。
- 佐々木
50万人、100万人がまさに一番コアな人たちであって、ニフティの性格をつくり出してくれたり、もしかするとほかの400万人の人たちを、もっと引きつける役割を持っているかもしれませんよね。
- 渡辺
そうなんですよ。だから、やっぱり信念かな。自分がこうしたいと思ったら、それを言ってやり続ける。そのしつこさと言いますか、そういうものがないとね。
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