ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第129回 伊勢崎賢治さん

129 |
伊勢崎賢治さん
|
|
|
変化のお陰でまた人命が失われるかもしれない
- 伊勢崎
変化があるっていうことは、いいことも悪いこともあります。変化は歴史ですから、歴史が動くっていうことで、いいと思いますけれども、変化のお陰でまた人命が失われるかもしれないという結果もあります。
彼は非常に若いです。上院議員を2期しかやっていないですよね。軍事的な知識もそうありませんし、もちろん日本と同じで、野党にいるときはあまり情報も入りませんから、今各関係省庁からブリーフィングを受けている頃だと思うんです。
イラク政策について米軍を16カ月で引くとか、それは全部、当選する前の話ですよね。公約っていうのは政治家だったら誰でも言えますからね。で、今アフガンのほうにシフトして増兵もするって言っていますけど、あれも変わるかもしれませんよね。だから、公約として言っていたことに対して、自分が実際に舵取りをしてみたら、違った結果になって、あとで反論もうけることになるでしょうね。
大切なのは、とにかく変化によって、より多くの人命が失われないようにすること。米の外交政策に大きな変化は絶対にあるでしょうから
- 佐々木
情報がない中で、いろいろ公約をした彼は、選挙日の演説で、少なくともできる約束は、変更するときは皆に公表する、と言ってましたが。どうですか、それは。
- 伊勢崎
それはきれいごとすぎるかもしれないですね。外交を進める以上、秘密にしなきゃいけないことがいくらでもあるわけです。機密費の世界ですね。特にこれから政治的な和解とか、センシティブな外交ではメディアに知られちゃまずい部分って多い。それは僕でもそうしますから。
- 佐々木
この交渉の、この部分は出さないで交渉しないといけないとか。
- 伊勢崎
絶対に言ってはいけないっていうことがあるんですよね。
- 佐々木
たとえば、どんなことがあるんですか?
2/30
|
 |

|
|