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出井伸之さん
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日本はものすごい変革が起こる
- 佐々木
経済界や政界の若返りが起きにくい理由というのは?
- 出井
僕は日本の今の状態が大変なのは、ちょっと古い話なんだけど、安田講堂事件に関係があると思っているんですよ。
僕は1968年にパリにいたんですけど、そこで学生運動、革命騒ぎを見ていたんですね。それが日本に飛び火して、70年で安田講堂事件。そのときに大学に通っていた人は権力に対抗してみて失望感を味わっている世代なんですね。それがちょうど団塊の世代で、今、マネジメントの中核にいるわけです。55から60歳。ところが40代の後半くらいになるとその時代を知らない。もちろん全員に当てはまる話ではないけど、価値観の違いに影響が出ている気がする。
そういう意味で40代の半ばの人たちは新しい価値観で動いている世代だと言えるから、日本をドラスティックに変える可能性を持っていると思うんですよ。その年齢の人たちは、あと数年経てば、日本の秩序社会に則っても偉くなるしね。
- 佐々木
ということは、あと5年くらいから?
- 出井
もちろん年齢だけで言っちゃいけないんだけど。これからの5年間は日本にとって大きなチャンスだと思う。でも40から下の方にいくとね、こんどはバブル社員が増えてくるんだよね。
- 佐々木
つまり40代がホープなんですね。私もかろうじて「ホープ」の年代。
15/28
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