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田澤 由利さん
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やっぱり見ないと分からないんですよ
- 佐々木
田澤さんご自身は、経営者としてどんな勉強や工夫をされてきたんですか?
- 田澤
どちらかと言うと、管理したがるというと変ですけど、見たがるのかもしれないですね。「管理者は社員を信用しろ」って、ある人に言われたことがあるんですよ。「そんなに見て、どうするんだ? そんなに見なくても分かるのが管理者だろう」と。でも「いや、すいません、私、その能力がないから、こうやっているので」っていう話をしたぐらいです。
見ていないと不安というか、誰が何をしているかというのは、やっぱり見ないと分からないんですよね。私の場合は、そういうツールとか環境を用意したからこそ、ある程度、この人が何をやっているかが分かって、忙しそうだなって分かったら、「大変そう?」と声をかけることができる。マネジメント能力というよりは情報に頼ってしまっているのかも、という気がしますね。
あとは、皆ハッピーじゃないと会社って回らないと思うんです。お客さんも社員も経営者も。そうするには、どうしたらいいかっていう努力だけは欠かさないように、そういう思いも伝えておかなきゃいけないな、と。
だから、たとえばちゃんと意見を言ってくれたら、一生懸命に聞くという態度も作っていくことで、信頼感ができていくのかな、と。どうしても、起業した社長っていうのはワンマンになりがちなんで、私もそれは否定しないんですけれども。何でワンマンというか、何でこう言うのかということを、「私が言ってるから」とだけはしたくない。「これこれ、こうだから、こうで、こうなんだ」ということを伝えたいです。
- 佐々木
それは、書くんですか?
- 田澤
書いたり。
- 佐々木
ビデオ?
- 田澤
ビデオはあまりないですけど、結構、メールで、皆が見ている中で、一人のスタッフと論争していたりとかですね。でも、それに対して、皆が「あんな風に話して、こだわってるな、あの二人。またやってるよ」みたいな。でも、私としては、そういう議論ができることが嬉しい。
- 佐々木
さっき、「会うのが重要」って言ってましたけど、ビジョンを伝えるとか、あるいは、時々、色々とメール上で、あるいはオンラインで議論をしたけど、やっぱりここは、本当は会って、顔を見ておきたいな、みたいな瞬間って出てくるんじゃないかと思いますけど、皆で年1回集まるなどしてないんですか?
- 田澤
皆で集まるっていうのが、すごく難しいんですね。140名っていうのが、全国アンド海外なので。それに、家を出ることができない理由がある人たちなんですよね。でも、最低限、会う機会を作りたい、という思いから、毎年やっているのは、エリアミーティングなんですね。
- 佐々木
イー・ウーマンのリーダーズ交流会ですね。イー・ウーマンは12名限定で、ニューヨーク、ロサンゼルス、札幌、福岡、仙台、京都、新潟、大阪……と各地でリーダーズの方々とお会いしています。
- 田澤
ニューヨークも?
- 佐々木
はい、先日も開催したばかりで。
- 田澤
私の場合は、札幌、東京、関西、福岡で年に1回やります。あと、5周年の時に、全員集まれるパーティーをしたんです。で、今年が10周年になるのでまたやろうということで、10月に東京で集まるのを、今、準備しています。1年前から告知をしています。
- 佐々木
すばらしい。イー・ウーマンの発想と似ていますよね。オンラインで登録してくださっているリーダーの方々に、やっぱり私、全国各地でお会いしたくて。
- 田澤
やっぱり、会うことが大事だっていうことですね。
- 佐々木
はい。2時間ぐらいのディナーをしますが、さまざまなディスカッションができるんですね。それから年に1回はアワード表彰式を開催してパーティをします。今年も2月に開催し、キャスターも含めて70名くらい、全国各地、海外からも来てくださって。会うっていいですね。
- 田澤
それが大事なんですよね。共通点がすごくありますね。
24/25
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