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田澤 由利さん
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たった一度でも会うことが大事で
- 佐々木
課題は、どんなことがありますか。テレワークって一時期ベンチャーでも流行りましたが、うまくいかない事例が多く出ました。でも、田澤さんは体系づけられて実践されています。「家事ができない」というのは大嘘で、マネジメントがとても上手だということだと思うんですが。
- 田澤
私的な考え方で言うと、テレワークって、すごく意味のある仕事のやり方で、やりたい人もたくさんいて、なのに、何でなかなか難しいかって言うと、やっぱりマネジメントだと思っているんですね。
そのマネジメントが、まさに私の試行錯誤の連続なんですけれども、一番基本的なことは、これはテレワークとかネットオフィスの根本を覆す話なんですけれども、会うことが大事だっていうことなんです。ネットで仕事はできます。でも、ネットで仕事をするからこそ、会うことがものすごく大事なんです、普通以上に。
だから、先程の面接の話で、「全員に会っています」と言いましたよね。これも一つの経験なんですけれども、最初の頃、会わないで入った人が何人かいたんですね。テレビ会議とか、電話で面接した人とか、いたんですけれども、そういう人は、やっぱり辞めちゃうし、仕事ができなかったりするんです。「何でだろう? 何で、この人たちは辞めたんだろう?」と思って、もう一回振り返ってみたら、皆、会っていなかった人たちだったんですね。
だから、いかに会うことが大事か。たった一度でも会うことが大事である。そして、今度は一度だけじゃなくて、できれば、本当はスパンを短くして会えたほうがいい、ということが、すごく単純な答えなんですけれども、私の最終的な答えなんですね。
でも、四六時中会う必要はないですよね。要所要所で、必要な時にきっちり会うというのも大事です。子どももそうで、24時間一緒にいればいいわけじゃなくて、離れている時間があるから、よけい会う瞬間が嬉しい。仕事もそう考えると、会っていない時のマネジメントをどうするか、管理をどうするか、そして会う機会をどれだけ適切に作っていくかということが、やっぱり重要で。そのための仕組みやツールが大事で、そこで手を抜いちゃうと、やっぱりダメになっちゃうんですよね。
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