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田澤 由利さん
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「女性をどんどん活用しなさいよ」みたいなことを
- 田澤
マニュアルをチェックしたり、解説本を作るのを手伝ったり、ソフトの仕様の部分の動作チェックをしたり、というのが多かったんですが、私自身は商品企画をしたかったので、社内で会う人会う人に「パソコンの商品企画がしたい」ということを、いろんなところで言い続けていたんです。そんなとき、別の研究所から、新しい事業部長がいらして、実はその方が、西岡さんだったんです。
- 佐々木
そこで出会ったわけですか。
- 田澤
はい。普通は工場服を着ている人が多いのに、なぜかトレンチコートをビシッと着てくる。その上西岡さんはとても自由な考えを持った方で、女性社員の意見にも耳をかたむけてくれて、「商品企画をやりたい」と私が言ったら、「じゃあ、やればいいじゃないか。どうして、やれないんだ? やりたいって言ってる人に、やらせなさいよ。女性をどんどん活用しなさいよ」みたいに、まわりに言ってくださったんです。
- 佐々木
偉いじゃないですか、西岡さん。
- 田澤
そう、偉いんです。
- 佐々木
だって、今から20年以上前ですものね。女性の活用などを、外で、格好つけて言ってる人はいるかもしれないけど、なかなか、大きい会社の中で、本当に言って実行している人は少なかったでしょう。
- 田澤
そうですよね。ちょうど私が就職した時期は、男女雇用機会均等法が、もうちょっとで施行されるあたりだったので、総合職として初めて入っていますから、正直、なかなか、最初は会社がどう使っていいか分からないんですよね、四大卒の人を。
- 佐々木
今でもそうですよ。
- 田澤
今でもですか? 20年経っても?
- 佐々木
はい。今でも女性活用に始まり、ダイバーシティは企業経営の課題で、私もよくお話に行きます。
- 田澤
そうなんですね。ということで、私は、救世主西岡さんのおかげで、念願の商品
企画という部署に、やっと行くことができたんです。すいません、長くなりました。
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